危険物取扱者 乙種第4類 / 基礎物理化学 / 問題 No.009

乙4 過去問 基礎物理化学 No.009 ― 各種消火剤の種類と特性に関する記述として誤っているものはど…

問題文

各種消火剤の種類と特性に関する記述として、誤っているものはどれか。

選択肢

  1. ハロゲン化物消火剤は、燃焼の連鎖反応を化学的に断ち切る抑制効果(負触媒効果)を主たる消火原理としている。
  2. 粉末消火剤のうち、リン酸塩類を主成分とするもの(ABC粉末)は、普通火災、油火災、電気火災のすべてに適応する。
  3. 二酸化炭素消火剤は、電気絶縁性に優れているため、電気設備の火災に適応する。
  4. 泡消火剤は、燃焼物の表面を泡で覆うことによる窒息効果と、泡に含まれる水分による冷却効果を有する。
  5. 二酸化炭素消火剤は不燃性ガスであり、使用により室内の二酸化炭素濃度が高くなっても人体に悪影響を及ぼすおそれはない。

解答・解説

正解: 5

誤りは「二酸化炭素消火剤は人体に悪影響がない」とした選択肢です。密閉空間で大量に使うと酸欠・窒息の危険があります。ハロゲン化物は連鎖反応を止める抑制消火、ABC粉末は普通・油・電気火災すべてに対応、泡は窒息と冷却の両方の効果があります。これらは正しい記述です。

関連論点

消火理論と消火剤
【ポイント】 消火の四要素(冷却・窒息・除去・抑制)と各消火剤の組み合わせを正確に対応させることが重要。特に「抑制消火(負触媒効果)」はハロゲン化物・リン酸塩類粉末の特徴で、連鎖反応を化学的に断ち切る。 【よく問われること】 ・冷却消火:水・強化液(温度を下げる) ・窒息消火:泡・二酸化炭素・乾燥砂(酸素濃度を15%以下に下げる) ・除去消火:ガスの元栓を閉める・可燃物を撤去する ・抑制消火:ハロゲン化物・リン酸塩類(ABC)粉末(連鎖反応を断つ) ・泡消火剤は窒息+冷却の両方の効果あり ・水溶性液体(アセトン・メタノール等)の火災には「耐アルコール泡」を使用 【数値・例外】 ・窒息消火の酸素濃度基準:15%以下(21%以下は誤り) ・二酸化炭素は密閉空間で酸欠の危険あり ・油火災への棒状放水は厳禁(油が飛び散り火災拡大) ・粉末消火剤の主効果は冷却ではなく抑制(負触媒効果)

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