危険物取扱者 乙種第4類 / 法令 / 問題 No.007
乙4 過去問 法令 No.007 ― 法令上市町村長等又は都道府県知事による命令等に関する事由と…
問題文
法令上、市町村長等又は都道府県知事による命令等に関する事由として、正しいものはどれか。
選択肢
- 製造所等の所有者等が定期点検を実施していない場合、市町村長等は当該施設の使用停止命令を出すことができる。
- 危険物取扱者が義務付けられている危険物保安講習を受講しなかった場合、市町村長等はこれを事由として当該施設の使用停止命令を出すことができる。
- 危険物取扱者が消防法令に違反した場合、市町村長等は当該危険物取扱者に対し免状の返納命令を出すことができる。
- 危険物取扱者が義務付けられている危険物保安講習を受講しなかった場合、市町村長等は当該危険物取扱者に対し免状の返納命令を出すことができる。
- 製造所等の所有者等が完成検査済証の交付前に製造所等を使用した場合、都道府県知事は当該施設の使用停止命令を出すことができる。
解答・解説
正解: 1
正解は「定期点検をしていない場合、市町村長等が使用停止命令を出せる」です。保安講習を受けなかった場合の罰則は「免状返納命令」であり、使用停止命令ではありません。また免状返納命令を出せるのは都道府県知事であり、市町村長等ではありません。
関連論点
命令・許可取消
【ポイント】
命令・処分の「発令権者」と「事由」の組み合わせが頻出。特に「使用停止命令(市町村長等)」と「免状返納命令(都道府県知事)」の発令権者を混同する問題が最頻出。
【よく問われること】
・使用停止命令の発令者:市町村長等 事由:無許可変更・完成検査前の使用・定期点検未実施・技術基準違反など
・免状返納命令の発令者:都道府県知事(その免状を交付した知事) 事由:消防法令違反・保安講習未受講
・返納命令を受けたら:10日以内に免状を提出
・保安講習未受講の処分は「使用停止命令」ではなく「免状返納命令」(混同注意)
【数値・例外】
・使用停止命令=市町村長等、免状返納命令=都道府県知事(発令権者が違う)
・返納命令後の提出期限:10日以内
・許可取消しの事由:正当な理由なく工事の許可から1年以内に工事をしないなど
ひっかけパターン解説
主語・権限のすり替え
【どう騙されるか】
「誰が」「何を対象に」という部分をこっそり入れ替える。手続きの内容は正しくても権限者や対象物質が違う、というパターンが多い。法令問題で最も出題頻度が高いグループ。
【含まれるパターン】
・主語・目的語のすり替え:蒸気比重の基準を「空気」ではなく「水」とする。蒸気比重>1なのに「空気より軽く高所に滞留する」と逆転させる。
・水溶性・非水溶性の逆転:計算問題でアセトン・グリセリン・酢酸などの水溶性物質を「非水溶性」として指定数量を誤認させる(例:アセトンを200Lと計算させる→正解は400L)。
・許可・承認・届出のすり替え:予防規程の「認可」を「届出」や「許可」に変える。保安監督者の選任解任(届出)を「許可」や「認可」に変える。
・仮貯蔵の承認権者ミス:仮貯蔵の承認者は「消防長・消防署長」なのに「市町村長等」にすり替える。仮使用(工事中の部分使用)の承認者「市町村長等」との混同を狙う。
・丙種の権限オーバー:丙種が第4類すべてを扱えると拡大する(正しくは特定物質のみ)。丙種が保安監督者になれると誤認させる。
・立会い権限の拡大:乙種の立会いで全類の危険物が扱えると誤認させる(正しくは免状の類のみ)。
【見破り方】
・仮貯蔵と仮使用は「セット暗記」で対策。仮貯蔵=消防長・消防署長、仮使用=市町村長等と決め打ちで覚える。
・計算問題でアセトン・グリセリン・ピリジン・エチレングリコール・酢酸が登場したら「これは水溶性か」を必ず確認する(水溶性の指定数量は非水溶性の2倍)。
・丙種は「第4類の一部のみ・立会い不可・保安監督者不可」の3点禁止を常に思い出す。
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