危険物取扱者 乙種第4類 / 基礎物理化学 / 問題 No.016
乙4 過去問 基礎物理化学 No.016 ― 各種消火剤の種類・特性と適応火災に関する記述として正しいも…
問題文
各種消火剤の種類・特性と適応火災に関する記述として、正しいものはどれか。
選択肢
- 泡消火剤は、燃焼物を泡で覆うことによる窒息効果と冷却効果を持ち、感電の危険がないため電気火災の消火に最も適している。
- ハロゲン化物消火剤は、燃焼の連鎖反応を断ち切る抑制効果により消火し、木材や紙などの普通火災(A火災)に最も適している。
- りん酸塩類を主成分とする粉末消火剤(ABC粉末)は、普通火災や油火災には極めて有効であるが、粉末が絶縁性を下げるため電気火災には使用できない。
- 霧状に放射する強化液消火剤は、冷却効果と抑制効果を有しており、普通火災、油火災、電気火災のすべてに適応する。
- 炭酸水素塩類を主成分とする粉末消火剤は、抑制効果と窒息効果により消火するが、油火災には適応しない。
解答・解説
正解: 4
強化液消火剤を霧状に放射すると冷却効果と抑制効果の両方があり、普通・油・電気火災すべてに使えます。棒状放射では油火災と電気火災には使えません。強化液は炭酸カリウムの水溶液で、再着火も防ぐ効果があります。
関連論点
消火理論と消火剤
【ポイント】
消火の四要素(冷却・窒息・除去・抑制)と各消火剤の組み合わせを正確に対応させることが重要。特に「抑制消火(負触媒効果)」はハロゲン化物・リン酸塩類粉末の特徴で、連鎖反応を化学的に断ち切る。
【よく問われること】
・冷却消火:水・強化液(温度を下げる)
・窒息消火:泡・二酸化炭素・乾燥砂(酸素濃度を15%以下に下げる)
・除去消火:ガスの元栓を閉める・可燃物を撤去する
・抑制消火:ハロゲン化物・リン酸塩類(ABC)粉末(連鎖反応を断つ)
・泡消火剤は窒息+冷却の両方の効果あり
・水溶性液体(アセトン・メタノール等)の火災には「耐アルコール泡」を使用
【数値・例外】
・窒息消火の酸素濃度基準:15%以下(21%以下は誤り)
・二酸化炭素は密閉空間で酸欠の危険あり
・油火災への棒状放水は厳禁(油が飛び散り火災拡大)
・粉末消火剤の主効果は冷却ではなく抑制(負触媒効果)
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