危険物取扱者 乙種第4類 / 基礎物理化学 / 問題 No.039
乙4 過去問 基礎物理化学 No.039 ― 比重及び蒸気比重の定義や性質に関する記述として誤っているも…
問題文
比重及び蒸気比重の定義や性質に関する記述として、誤っているものはどれか。
選択肢
- 固体の比重は、一般に4℃の純水を基準(1.0)として、その物質の密度の比を表したものである。
- ガソリンや灯油などの液比重は1より小さいため、水と混合すると水の上に浮く性質がある。
- 蒸気比重は、同温・同圧での水の蒸気の重さを基準(1.0)として比較した値であり、1より大きいと空気より軽くなる。
- 第4類危険物の可燃性蒸気は、蒸気比重が1より大きいものが多いため、漏洩すると低所に滞留しやすい。
- 蒸気比重が1より大きい可燃性ガスは空気より重いため、換気を行う際は床面付近の空気を排出することが有効である。
解答・解説
正解: 3
蒸気比重は空気(1.0)を基準にした相対的な重さです。蒸気比重が1より大きい(ほぼすべての第4類危険物)と蒸気は低所に滞留します。蒸気比重はおおよそ分子量÷29で計算できます(空気の平均分子量が約29)。
関連論点
物質の性質(比重・沸点・状態変化)
【ポイント】
第4類危険物の蒸気はほぼすべて「空気より重い(蒸気比重>1)」ため低所に滞留する。また沸点は外圧と蒸気圧が等しくなる温度であり、外圧が下がると沸点も下がる。
【よく問われること】
・蒸気比重>1の蒸気は低所・くぼ地・排水溝に滞留する(換気は高所だけでは不十分)
・蒸気比重の計算目安:分子量÷29(空気の平均分子量)
・外圧が低い(山の上)と沸点が下がる/圧力鍋は内圧を上げて沸点を高くする
・昇華:固体→液体を経ずに直接気体になる(ドライアイス・ナフタレンが典型例)
【数値・例外】
・危険物の運搬容器は内容積の98%以下で充てん(2%以上の空間が膨張を吸収)
・体膨張率の大きさ:気体>液体>固体の順
ひっかけパターン解説
主語・権限のすり替え
【どう騙されるか】
「誰が」「何を対象に」という部分をこっそり入れ替える。手続きの内容は正しくても権限者や対象物質が違う、というパターンが多い。法令問題で最も出題頻度が高いグループ。
【含まれるパターン】
・主語・目的語のすり替え:蒸気比重の基準を「空気」ではなく「水」とする。蒸気比重>1なのに「空気より軽く高所に滞留する」と逆転させる。
・水溶性・非水溶性の逆転:計算問題でアセトン・グリセリン・酢酸などの水溶性物質を「非水溶性」として指定数量を誤認させる(例:アセトンを200Lと計算させる→正解は400L)。
・許可・承認・届出のすり替え:予防規程の「認可」を「届出」や「許可」に変える。保安監督者の選任解任(届出)を「許可」や「認可」に変える。
・仮貯蔵の承認権者ミス:仮貯蔵の承認者は「消防長・消防署長」なのに「市町村長等」にすり替える。仮使用(工事中の部分使用)の承認者「市町村長等」との混同を狙う。
・丙種の権限オーバー:丙種が第4類すべてを扱えると拡大する(正しくは特定物質のみ)。丙種が保安監督者になれると誤認させる。
・立会い権限の拡大:乙種の立会いで全類の危険物が扱えると誤認させる(正しくは免状の類のみ)。
【見破り方】
・仮貯蔵と仮使用は「セット暗記」で対策。仮貯蔵=消防長・消防署長、仮使用=市町村長等と決め打ちで覚える。
・計算問題でアセトン・グリセリン・ピリジン・エチレングリコール・酢酸が登場したら「これは水溶性か」を必ず確認する(水溶性の指定数量は非水溶性の2倍)。
・丙種は「第4類の一部のみ・立会い不可・保安監督者不可」の3点禁止を常に思い出す。
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