危険物取扱者 乙種第4類 / 基礎物理化学 / 問題 No.046

乙4 過去問 基礎物理化学 No.046 ― 燃焼に関する次のA〜Eの記述のうち正しいものはいくつあるか…

問題文

燃焼に関する次のA〜Eの記述のうち、正しいものはいくつあるか。 A. 燃焼範囲の爆発下限界の値が低い可燃性ガスほど、少量の蒸気で燃焼可能な濃度に達するため、引火の危険性が大きい。 B. 燃焼範囲の爆発上限界の値が低い可燃性ガスほど、空気中の酸素が少なくても燃焼するため、引火の危険性が大きい。 C. 第5類の危険物は、分子内に酸素を含有しているため、外部からの酸素供給がなくても燃焼を継続することができる。 D. 燃焼とは、一般に熱と光の発生を伴う急激な分解反応のことをいう。 E. 燃焼範囲の下限界の値が高い物質ほど、わずかな漏洩で空気と混ざって燃焼するため、危険性が大きい。

選択肢

  1. 1つ
  2. 2つ
  3. 3つ
  4. 4つ
  5. 5つ

解答・解説

正解: 2

燃焼範囲は下限界が低く、上限界と下限界の差(幅)が広いほど危険性が大きいです。上限界が高いほど燃焼範囲が広くなり危険です。「上限界が高いほど安全」は誤りです。ジエチルエーテルの燃焼範囲(1.9〜48vol%)は非常に広く危険です。

関連論点

燃焼の基礎と形式
【ポイント】 燃焼とは「熱と光を伴う急激な酸化反応」であり、可燃物・酸素供給源・点火源の三要素が同時に揃って初めて起きる。消火はこの三要素のどれかを取り除くことで実現する。 【よく問われること】 ・燃焼は「酸化反応」(分解反応は誤り) ・燃焼範囲は「下限界が低いほど」「幅が広いほど」危険性が大きい ・燃焼形式の区別:液体=蒸発燃焼/木や紙=分解燃焼/コークス・木炭=表面燃焼/第5類=内部(自己)燃焼 ・第5類は分子内に酸素を含むため外部の酸素なしに燃焼でき、窒息消火は無効 【数値・例外】 ・ジエチルエーテルの燃焼範囲:1.9〜48vol%(幅が非常に広く危険) ・ガソリンの燃焼範囲:1.4〜7.6vol% ・不完全燃焼で発生するのは一酸化炭素(CO)/完全燃焼では二酸化炭素(CO₂) ・上限界が「高い」ほど燃焼範囲が広くなり危険(「上限界が高いと安全」は誤り)

ひっかけパターン解説

手続き・制度の混同
【どう騙されるか】 制度の条件や手続きの適用範囲をこっそり変える。「どの施設に」「どんな条件で」適用されるかを正確に覚えていないと見抜けない。 【含まれるパターン】 ・手続き種別のすり替え:燃焼範囲の下限界について「値が高いほど危険」「上限界が低いほど安全」と論理を逆転させる。不完全燃焼の生成物を「CO₂」にすり替える(正しくはCO=一酸化炭素)。 ・保有空地の要否ひっかけ:「保安距離・保有空地ともに不要な施設」の組み合わせを問う問題で、簡易タンク(屋外設置の場合は保有空地が必要)や屋内貯蔵所(保有空地必要)を混入させる。 ・免状書換えの条件ミス:書換えが必要な変更を「住所変更」に拡大する(正しくは氏名・本籍地の都道府県のみ)。新規交付申請先に「居住地の知事」を追加する(正しくは試験を受けた都道府県知事のみ)。 ・予防規程の作成義務:「すべての製造所等に予防規程が必要」とする全称命題の嘘。作成義務がない施設(屋内タンク・移動タンク・地下タンクなど)も含めてくる。 【見破り方】 ・保安距離・保有空地が両方不要な施設は「屋内タンク・地下タンク・移動タンク」の3つをセットで覚える(簡易タンクは屋外設置の場合は保有空地が必要)。 ・免状の書換えが必要なのは「氏名」と「本籍地の都道府県」の2つだけ。住所(居住地)は不要と断言できるようにしておく。 ・不完全燃焼でできるのは「CO(一酸化炭素)」。CO₂(二酸化炭素)が出てきたら完全燃焼の選択肢。

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