危険物取扱者 乙種第4類 / 基礎物理化学 / 問題 No.051
乙4 過去問 基礎物理化学 No.051 ― 消火の4要素のうち「冷却消火」に関する記述として誤っている…
問題文
消火の4要素のうち「冷却消火」に関する記述として、誤っているものはどれか。
選択肢
- 燃焼物から熱を奪い、その温度を引火点や発火点未満に下げることで燃焼を停止させる消火方法である。
- 水や強化液などの水系消火剤は、比熱や気化熱が大きく冷却効果に優れているため、冷却消火に用いられる。
- 空気中の酸素濃度を通常の21%から燃焼が継続できない15%以下程度に低下させることにより、燃焼を停止させる消火方法である。
- 木材や紙などの普通火災(A火災)に対しては、棒状の水を放射することによる冷却消火が極めて有効である。
- 強化液消火剤を霧状に放射した場合、冷却効果に加えて、燃焼の連鎖反応を断ち切る抑制効果(負触媒効果)も得られる。
解答・解説
正解: 3
冷却消火は水などで燃焼物から熱を奪い温度を下げる消火方法です。水は比熱が大きく蒸発熱も大きいため冷却効果が高いです。ただし油火災に棒状の水をかけると油が飛び散るため厳禁です。油火災には霧状放水が有効です。
関連論点
消火理論と消火剤
【ポイント】
消火の四要素(冷却・窒息・除去・抑制)と各消火剤の組み合わせを正確に対応させることが重要。特に「抑制消火(負触媒効果)」はハロゲン化物・リン酸塩類粉末の特徴で、連鎖反応を化学的に断ち切る。
【よく問われること】
・冷却消火:水・強化液(温度を下げる)
・窒息消火:泡・二酸化炭素・乾燥砂(酸素濃度を15%以下に下げる)
・除去消火:ガスの元栓を閉める・可燃物を撤去する
・抑制消火:ハロゲン化物・リン酸塩類(ABC)粉末(連鎖反応を断つ)
・泡消火剤は窒息+冷却の両方の効果あり
・水溶性液体(アセトン・メタノール等)の火災には「耐アルコール泡」を使用
【数値・例外】
・窒息消火の酸素濃度基準:15%以下(21%以下は誤り)
・二酸化炭素は密閉空間で酸欠の危険あり
・油火災への棒状放水は厳禁(油が飛び散り火災拡大)
・粉末消火剤の主効果は冷却ではなく抑制(負触媒効果)
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