危険物取扱者 乙種第4類 / 基礎物理化学 / 問題 No.055

乙4 過去問 基礎物理化学 No.055 ― ハロゲン化物消火剤の特性と消火効果に関する記述として正しい…

問題文

ハロゲン化物消火剤の特性と消火効果に関する記述として、正しいものはどれか。

選択肢

  1. 不燃性のガスで燃焼物を覆うことによる窒息効果のみで消火を行うため、油火災や電気火災には適応しない。
  2. 燃焼の連鎖反応を化学的に断ち切る抑制効果(負触媒効果)を主たる消火原理としており、油火災や電気火災に適応する。
  3. 放射後に周囲に多量の粉末や残留物が残るため、精密機械や電気通信機器の火災の消火には適していない。
  4. 消火剤自体は人体に対して完全に無害であるため、地下室などの密閉された空間でも制限なく使用することができる。
  5. 第4類危険物の火災に対しては、霧状に放射することによる冷却効果を主たる消火原理としている。

解答・解説

正解: 2

ハロゲン化物消火剤は燃焼の連鎖反応を化学的に断ち切る抑制効果(負触媒効果)が主な消火原理です。少量でも高い消火効果があります。ただしオゾン層を破壊する問題があり、現在は使用が制限されています。

関連論点

消火理論と消火剤
【ポイント】 消火の四要素(冷却・窒息・除去・抑制)と各消火剤の組み合わせを正確に対応させることが重要。特に「抑制消火(負触媒効果)」はハロゲン化物・リン酸塩類粉末の特徴で、連鎖反応を化学的に断ち切る。 【よく問われること】 ・冷却消火:水・強化液(温度を下げる) ・窒息消火:泡・二酸化炭素・乾燥砂(酸素濃度を15%以下に下げる) ・除去消火:ガスの元栓を閉める・可燃物を撤去する ・抑制消火:ハロゲン化物・リン酸塩類(ABC)粉末(連鎖反応を断つ) ・泡消火剤は窒息+冷却の両方の効果あり ・水溶性液体(アセトン・メタノール等)の火災には「耐アルコール泡」を使用 【数値・例外】 ・窒息消火の酸素濃度基準:15%以下(21%以下は誤り) ・二酸化炭素は密閉空間で酸欠の危険あり ・油火災への棒状放水は厳禁(油が飛び散り火災拡大) ・粉末消火剤の主効果は冷却ではなく抑制(負触媒効果)

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