危険物取扱者 乙種第4類 / 性質・消火 / 問題 No.002

乙4 過去問 性質・消火 No.002 ― アセトンの性状に関する記述として誤っているものはどれか…

問題文

アセトンの性状に関する記述として、誤っているものはどれか。

選択肢

  1. 引火点は-20℃であり、常温(20℃)で引火の危険性がある。
  2. 無色無臭の液体であり、水には溶けないため消火には通常の泡消火剤が適している。
  3. 蒸気比重は空気より重く、約2.0である。
  4. 水と任意の割合で混ざり合う水溶性の溶剤である。
  5. 火災の際には、耐アルコール泡(水溶性液体用泡消火剤)による消火が効果的である。

解答・解説

正解: 2

誤りは「無色無臭で水に溶けず通常の泡で消火できる」とした選択肢です。アセトンは独特のにおいがあり、水に任意の割合で溶けます。水溶性なので通常の泡では消えず、耐アルコール泡(水溶性液体用)が必要です。引火点は−20℃で常温でも危険です。

関連論点

第1石油類
【ポイント】 第1石油類は「引火点21℃未満」の物質。代表物質の水溶性・非水溶性の区別と指定数量の違い、各物質の個別特徴を整理することが核心。非水溶性200L・水溶性400Lと覚える。 【よく問われること】 ・ガソリン:引火点−40℃以下、発火点約300℃、燃焼範囲1.4〜7.6vol%、非水溶性、自動車用はオレンジ色着色、静電気が溜まりやすい ・ベンゼン:引火点−11℃、発がん性・造血機能障害(最も毒性が高い)、非水溶性 ・トルエン:引火点4℃、ベンゼンより毒性低い、非水溶性(果実臭は酢酸エチル) ・アセトン:引火点−20℃、水溶性、耐アルコール泡が必要 ・ピリジン:引火点20℃、水溶性、悪臭あり 【数値・例外】 ・非水溶性(ガソリン・ベンゼン・トルエン等):指定数量200L ・水溶性(アセトン・ピリジン等):指定数量400L ・灯油の発火点(約220℃)はガソリン(約300℃)より低いが、引火点は逆

ひっかけパターン解説

主語・権限のすり替え
【どう騙されるか】 「誰が」「何を対象に」という部分をこっそり入れ替える。手続きの内容は正しくても権限者や対象物質が違う、というパターンが多い。法令問題で最も出題頻度が高いグループ。 【含まれるパターン】 ・主語・目的語のすり替え:蒸気比重の基準を「空気」ではなく「水」とする。蒸気比重>1なのに「空気より軽く高所に滞留する」と逆転させる。 ・水溶性・非水溶性の逆転:計算問題でアセトン・グリセリン・酢酸などの水溶性物質を「非水溶性」として指定数量を誤認させる(例:アセトンを200Lと計算させる→正解は400L)。 ・許可・承認・届出のすり替え:予防規程の「認可」を「届出」や「許可」に変える。保安監督者の選任解任(届出)を「許可」や「認可」に変える。 ・仮貯蔵の承認権者ミス:仮貯蔵の承認者は「消防長・消防署長」なのに「市町村長等」にすり替える。仮使用(工事中の部分使用)の承認者「市町村長等」との混同を狙う。 ・丙種の権限オーバー:丙種が第4類すべてを扱えると拡大する(正しくは特定物質のみ)。丙種が保安監督者になれると誤認させる。 ・立会い権限の拡大:乙種の立会いで全類の危険物が扱えると誤認させる(正しくは免状の類のみ)。 【見破り方】 ・仮貯蔵と仮使用は「セット暗記」で対策。仮貯蔵=消防長・消防署長、仮使用=市町村長等と決め打ちで覚える。 ・計算問題でアセトン・グリセリン・ピリジン・エチレングリコール・酢酸が登場したら「これは水溶性か」を必ず確認する(水溶性の指定数量は非水溶性の2倍)。 ・丙種は「第4類の一部のみ・立会い不可・保安監督者不可」の3点禁止を常に思い出す。

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