危険物取扱者 乙種第4類 / 性質・消火 / 問題 No.009
乙4 過去問 性質・消火 No.009 ― 第4類危険物の貯蔵および取扱いの注意事項として誤っているも…
問題文
第4類危険物の貯蔵および取扱いの注意事項として、誤っているものはどれか。
選択肢
- 火花や高熱を発する場所に接近させないようにする。
- 液体の流動や攪拌に伴う静電気の発生をできるだけ抑制する。
- 可燃性蒸気が滞留しないように、発生する蒸気はなるべく屋外の低所に排出する。
- 容器からの液体や可燃性蒸気の漏れには十分注意する。
- 引火性のある危険物を取り扱う場合には、人体に帯電した静電気を除去する措置をとる。
解答・解説
正解: 3
誤りは「蒸気を屋外の低所に排出する」とした選択肢です。第4類の蒸気は空気より重いため低所に溜まります。そのため屋外の「高所」に排出して拡散させるのが正しいです。火花を近づけない、静電気を抑える、人体の静電気を除去するといった対策はすべて正しいです。
関連論点
第4類の基本性状・取扱い・貯蔵
【ポイント】
第4類危険物は「常温で液体の引火性物質」。蒸気は空気より重い(蒸気比重>1)ため低所に滞留する。これが取扱い・貯蔵の注意点すべての根拠になる。
【よく問われること】
・蒸気は低所に滞留→排出は屋外の「高所」(低所は誤り)
・静電気対策:接地(アース)・流速を遅くする・湿度を高く保つ・綿素材作業服着用
・水没保存:二硫化炭素のみ可(液比重1.26)、ジエチルエーテルは不可(水に浮く)
・液比重>1の例外:二硫化炭素(1.26)・ニトロベンゼン(1.2)・クロロベンゼン(1.1)・アニリン(1.02)・酢酸(1.05)
・品名の引火点基準:第1石油類(21℃未満)→第2(21〜70℃未満)→第3(70〜200℃未満)→第4(200〜250℃未満)
【数値・例外】
・二硫化炭素の発火点:90℃(第4類で最低)、引火点:−30℃
・「第4類はすべて水より軽い」「すべて水に溶けない」はどちらも誤り
ひっかけパターン解説
保存・取扱いの逆転
【どう騙されるか】
特殊���保存方法や構造基準を「他の物質や施設にも適用できる」と誤認させたり、空間容積を確保する理由を「重量軽減」「追加貯蔵のため」などもっともらしい偽理由に差し替える。
【含まれるパターン】
・換気設備の設置場所:第4類の蒸気は空気より重いため低所に滞留する。だから排出先は屋外の「高所」なのに「低所」にすり替える。蒸気の性質(重い→低所に溜まる)を知らないと見抜けない。
・特殊な保存方法の逆転:二硫化炭素(液比重1.26)の水没保存を、ジエチルエーテル(液比重0.71)にも使えると誤認させる。ジエチルエーテ���は水に浮くため水没保存は不可能。
・自己燃焼の条件ミス:第5類危険物(自己反応性物質)は分子内に酸素と可燃分を含むため外部の酸素なしで燃���・爆発する。これを「外部の酸素が必要」と逆転させ、窒息消火が有効と誤認させる。
・空間容積の目的ミス:運搬容器に空間(内容積の98%以下)を確保するのは「温度上昇による液体の膨張で容器が破損するのを防ぐため」なのに、「将来の追加貯蔵のため」「重量軽減のため」という全く別の目的にすり替える。
【見破り方】
・第4類の蒸気は「重い→低所に溜まる→排出は高所へ」の3ステップをセットで覚える。「低所排出」が出たら即×。
・水没保存できるのは二硫化炭素だけ(液比重1.26で水より重く、水に溶けない)。ジエチルエーテルは液比重0.71で水に浮くため不可。
・運搬容器の空間確保の目的は「膨張による容器破損防止」のみ。他の目的が出てきたら即×。内容積98%以下(2%以上の空間)の数値もセットで覚える。
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