危険物取扱者 乙種第4類 / 性質・消火 / 問題 No.032

乙4 過去問 性質・消火 No.032 ― アルコール類とその火災における消火方法に関する記述として誤…

問題文

アルコール類とその火災における消火方法に関する記述として、誤っているものはどれか。

選択肢

  1. メタノールやエタノールなどのアルコール類は、水と任意の割合で混ざり合う水溶性の液体である。
  2. アルコール類は燃焼時の炎が淡青色で見えにくいため、火災の発見が遅れないよう注意が必要である。
  3. エタノールの火災に対しては、窒息効果を狙って通常の泡消火剤を大量に放射することが最も効果的である。
  4. アルコール類の火災の際には、二酸化炭素消火剤や粉末消火剤による窒息・抑制消火も有効である。
  5. メタノールは有毒であり、蒸気を吸入すると視力障害等の中毒を起こすおそれがあるため、消火や取扱いの際も注意が必要である。

解答・解説

正解: 3

水溶性液体(エタノール・アセトン・メタノールなど)の火災に通常の泡消火剤を使うと、泡が溶けて消えてしまいます。必ず「耐アルコール泡(水溶性液体用泡消火剤)」を使ってください。

関連論点

アルコール類
【ポイント】 アルコール類は「炭素数1〜3の飽和一価アルコール」で、すべて水溶性のため通常の泡消火剤は使えない。耐アルコール泡(水溶性液体用泡消火剤)が必須。メタノールの毒性とエタノールとの混同が頻出。 【よく問われること】 ・メタノール:引火点11℃、強毒性(失明・死亡)、酸化するとホルムアルデヒド→ギ酸 ・エタノール:引火点13℃、酸化するとアセトアルデヒド→酢酸 ・2-プロパノール(イソプロパノール):引火点12℃、消毒用アルコールとして使用 ・すべて水溶性→通常の泡は使えない、耐アルコール泡を使用 ・二酸化炭素・粉末・ハロゲン化物消火剤も使用可 【数値・例外】 ・指定数量:400L(第1石油類水溶性と同じ) ・メタノールが酸化→ホルムアルデヒド、エタノールが酸化→アセトアルデヒド(逆は誤り) ・炭素数4以上のアルコールはアルコール類に分類されない(例:ブタノールは第2石油類)
消火方法の適否
【ポイント】 第4類危険物の火災への消火剤の選び方は「油か水溶性か」で決まる。油火災への棒状放水は絶対禁止、水溶性液体への通常の泡も無効。この2つの原則が頻出。 【よく問われること】 ・油火災に棒状の水は厳禁(油が飛び散り火災拡大) ・非水溶性(ガソリン・灯油等):通常の泡・粉末・二酸化炭素・ハロゲン化物が有効 ・水溶性(アセトン・メタノール等):通常の泡は無効→耐アルコール泡(水溶性液体用泡消火剤)が必要 ・二酸化炭素:密閉空間では酸欠の危険あり、抑制効果はなし(窒息+冷却のみ) ・ハロゲン化物:抑制効果(負触媒効果)が主、少量でも高い消火効果 【数値・例外】 ・泡消火剤の消火原理:窒息効果+冷却効果の両方 ・霧状の水は油火災にも冷却効果あり(棒状は不可)

ひっかけパターン解説

消火方法の誤適用
【どう騙されるか】 「水は冷却効果がある」「泡で消える」という一般的な知識を使って、本来やってはいけない消火方法を「有効」として提示する。消火設備の種別番号(第1〜5種)を1つズラして混乱させる手口も多い。 【含まれるパターン】 ・油火災への不適切消火:「水は冷却効果が高い」という事実をもとに、ガソリン・灯油などの油火災に「棒状の水を放射する」を有効な消火方法として提示する。実際は油が飛び散り火災が拡大する最悪の手段。 ・水溶性液体への消火ミス:アセトン・メタノール・エタノールなどの水溶性液体に「通常の泡消火剤」を使えばよいとする。実際は泡が溶けて消えてしまい無効。耐アルコール泡(水溶性液体用)が必要。 ・消火設備の種別ズラし:屋内・屋外消火栓(第1種)、スプリンクラー(第2種)、泡・不活性ガスなど固定式(第3種)、大型消火器(第4種)、小型消火器・乾燥砂(第5種)の番号を1つズラして誤認させる。大型=第4種と小型=第5種の逆転も頻出。 【見破り方】 ・油火災に棒状の水は「絶対禁止」。この一点は迷わず答えられるように確認する。霧状放水は油火災でも冷却効果あり(棒状とは異なる)。 ・水溶性液体(アセトン・アルコール類など)の火災→通常の泡は無効→耐アルコール泡が必要、という流れを1セットで覚える。 ・消火設備の種別は「1屋内外消火栓→2スプリンクラー→3固定式(泡など)→4大型消火器→5小型消火器・砂」の順番で数字と名前を対応させて覚える。

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