危険物取扱者 乙種第4類 / 性質・消火 / 問題 No.033
乙4 過去問 性質・消火 No.033 ― 第1石油類であるガソリンの取扱い上の注意事項として誤ってい…
問題文
第1石油類であるガソリンの取扱い上の注意事項として、誤っているものはどれか。
選択肢
- 引火点が-40℃以下と極めて低いため、使用場所以外にみだりに火気を近づけないように注意する。
- 蒸気は空気より重く、低所のくぼみなどに滞留しやすいため、通風や換気を十分に行う。
- 容器等に小分け作業をする場合は、可燃性蒸気やミストを発散させないようにする。
- 電気の不良導体であり静電気が発生しやすいため、配管内の流速をできるだけ速くし、短時間で移送作業を終わらせる。
- 危険物を取り扱う設備や配管等には、発生した静電気を有効に除去するために接地(アース)を設ける。
解答・解説
正解: 4
ガソリンなど電気を通しにくい液体は流動や攪拌で静電気が発生・蓄積しやすいです。対策は接地(アース)・流速を遅くする・湿度を高く保つ・導電性の容器を使うなどです。静電気の火花が引火の原因になります。
関連論点
第1石油類
【ポイント】
第1石油類は「引火点21℃未満」の物質。代表物質の水溶性・非水溶性の区別と指定数量の違い、各物質の個別特徴を整理することが核心。非水溶性200L・水溶性400Lと覚える。
【よく問われること】
・ガソリン:引火点−40℃以下、発火点約300℃、燃焼範囲1.4〜7.6vol%、非水溶性、自動車用はオレンジ色着色、静電気が溜まりやすい
・ベンゼン:引火点−11℃、発がん性・造血機能障害(最も毒性が高い)、非水溶性
・トルエン:引火点4℃、ベンゼンより毒性低い、非水溶性(果実臭は酢酸エチル)
・アセトン:引火点−20℃、水溶性、耐アルコール泡が必要
・ピリジン:引火点20℃、水溶性、悪臭あり
【数値・例外】
・非水溶性(ガソリン・ベンゼン・トルエン等):指定数量200L
・水溶性(アセトン・ピリジン等):指定数量400L
・灯油の発火点(約220℃)はガソリン(約300℃)より低いが、引火点は逆
第4類の基本性状・取扱い・貯蔵
【ポイント】
第4類危険物は「常温で液体の引火性物質」。蒸気は空気より重い(蒸気比重>1)ため低所に滞留する。これが取扱い・貯蔵の注意点すべての根拠になる。
【よく問われること】
・蒸気は低所に滞留→排出は屋外の「高所」(低所は誤り)
・静電気対策:接地(アース)・流速を遅くする・湿度を高く保つ・綿素材作業服着用
・水没保存:二硫化炭素のみ可(液比重1.26)、ジエチルエーテルは不可(水に浮く)
・液比重>1の例外:二硫化炭素(1.26)・ニトロベンゼン(1.2)・クロロベンゼン(1.1)・アニリン(1.02)・酢酸(1.05)
・品名の引火点基準:第1石油類(21℃未満)→第2(21〜70℃未満)→第3(70〜200℃未満)→第4(200〜250℃未満)
【数値・例外】
・二硫化炭素の発火点:90℃(第4類で最低)、引火点:−30℃
・「第4類はすべて水より軽い」「すべて水に溶けない」はどちらも誤り
ひっかけパターン解説
静電気・安全対策の誤解
【どう騙されるか】
静電気の対策を「逆効果になる方法」に差し替える。「湿度を下げる」「流速を上げる」「合成繊維の作業服を着る」はすべて静電気が増える方向なのに、「対策として有効」として提示してくる。
【含まれるパターン】
・湿度の逆転設定:静電気を防ぐには湿度を「高く」保つのに「低く保つ(乾燥させる)」とすり替える。乾燥した状態の方が静電気が蓄積しやすいという逆効果な対策を提示。
・流速の逆転設定:配管内の流速を「遅く」するのが正しい対策なのに「速くして短時間で済ませる」というもっともらしい理由をつけて「速くする」に逆転させる。
・作業時の着衣ミス:綿素材(静電気が逃げやすい)が正しいのに「絶縁性の高い合成繊維の作業服」を対策として提示する。
・導体・絶縁体の誤解:「電気を通しやすい金属の方が静電気が蓄積しやすい」と逆転させる。正しくはガソリンのような電気を通しにくい不良導体こそ静電気が溜まりやすい。
【見破り方】
・静電気対策の正解を「4点セット」で覚える。①接地(アース)②湿度を高く③流速を遅く④綿素材の作業服。この4つ以外の選択肢は疑う。
・「流速を速くする」「湿度を下げる」「合成繊維を着る」が出てきたら即座に×と判断できるように訓練する。
・「電気を通しにくい(不良導体・絶縁体)もの」ほど静電気が溜まりやすい。ガソリンが典型例。
O-PASS で学習を続ける
危険物取扱者 乙種第4類の精選350問を、解説・論点タグ付きで無料演習できます。 間違えた問題だけを繰り返す復習モードで、最短合格を目指しましょう。
無料で学習を始める