危険物取扱者 乙種第4類 / 性質・消火 / 問題 No.040

乙4 過去問 性質・消火 No.040 ― 第2石油類である灯油と第1石油類であるガソリンの性状の比較に…

問題文

第2石油類である灯油と第1石油類であるガソリンの性状の比較に関する記述として、誤っているものはどれか。

選択肢

  1. 灯油の引火点は40℃以上であり、常温(20℃)では引火しないが、加熱すると引火の危険性が高まる。
  2. ガソリンの引火点は-40℃以下であり、常温(20℃)でも可燃性蒸気を発生するため引火の危険性が極めて高い。
  3. 灯油の発火点は約220℃であり、ガソリンの発火点(約300℃)よりも高いため、高温の熱源に触れてもガソリンより自然発火しにくい。
  4. どちらも水より軽く、水に溶けないため、火災の消火には泡、二酸化炭素、粉末などの消火剤による窒息消火が適している。
  5. どちらも電気の不良導体であり、配管内を流動する際などに静電気が発生・蓄積しやすいため注意が必要である。

解答・解説

正解: 3

灯油の発火点(約220℃)はガソリン(約300℃)より低いです。しかし引火点は灯油(40℃以上)の方がガソリン(−40℃以下)より高く、常温での引火の危険性はガソリンの方が高いです。発火点と引火点は別の数値なので混同しないようにしましょう。

関連論点

第2石油類
【ポイント】 第2石油類は「引火点21℃以上70℃未満」の物質。常温では比較的安全だが加熱・夏場は危険。灯油・軽油の数値と酢酸・アクリル酸などの水溶性物質の特徴が頻出。 【よく問われること】 ・灯油:引火点40℃以上、発火点約220℃、無色〜淡黄色、非水溶性 ・軽油:引火点45℃以上、発火点約210℃、淡黄色〜淡褐色、非水溶性 ・酢酸:引火点39℃、水溶性、酢のにおい、液比重1.05、16.7℃以下で固化(氷酢酸) ・キシレン:引火点約25℃、非水溶性、o・m・pの3種の異性体 ・クロロベンゼン:液比重1.1(水より重い)、発火点約638℃(非常に高い) ・アクリル酸:水溶性、光・熱で重合→重合禁止剤を添加して保存 【数値・例外】 ・非水溶性(灯油・軽油等):指定数量1000L 水溶性(酢酸等):2000L ・灯油の発火点はガソリンより低いが、引火点はガソリンより高い(混同注意)
第1石油類
【ポイント】 第1石油類は「引火点21℃未満」の物質。代表物質の水溶性・非水溶性の区別と指定数量の違い、各物質の個別特徴を整理することが核心。非水溶性200L・水溶性400Lと覚える。 【よく問われること】 ・ガソリン:引火点−40℃以下、発火点約300℃、燃焼範囲1.4〜7.6vol%、非水溶性、自動車用はオレンジ色着色、静電気が溜まりやすい ・ベンゼン:引火点−11℃、発がん性・造血機能障害(最も毒性が高い)、非水溶性 ・トルエン:引火点4℃、ベンゼンより毒性低い、非水溶性(果実臭は酢酸エチル) ・アセトン:引火点−20℃、水溶性、耐アルコール泡が必要 ・ピリジン:引火点20℃、水溶性、悪臭あり 【数値・例外】 ・非水溶性(ガソリン・ベンゼン・トルエン等):指定数量200L ・水溶性(アセトン・ピリジン等):指定数量400L ・灯油の発火点(約220℃)はガソリン(約300℃)より低いが、引火点は逆

ひっかけパターン解説

数値・期限のズラし
【どう騙されるか】 試験で必ず出る「具体的な数字」を微妙にズラしたり、似た数値を入れ替えたりして正誤判断を狂わせる。数字に自信がないと「なんとなく正しそう」と通過させてしまう。 【含まれるパターン】 ・数値のズラし:引火点と発火点の数値を入れ替える。「二硫化炭素の引火点は90℃」→誤り。90℃は発火点、引火点は−30℃。灯油の発火点(220℃)とガソリンの発火点(300℃)の大小も逆転させてくる。 ・例外の隠ぺい:「第4類はすべて水より軽い」「すべて水に溶けない」のように、原則を全体に拡大して例外(二硫化炭素・酢酸・アニリンなど液比重>1の物質)を隠す。 ・保存期間のズラし:定期点検記録の保存期間を「3年→5年」にズラす。地下タンクの漏れ点検記録(10年)と通常記録(3年)も混同させてくる。 ・届出期限のズラし:「遅滞なく」行う届出(廃止・譲渡・監督者の選任解任)を「10日以内」や「あらかじめ」に変える。品名変更の「10日前まで」との混同も狙ってくる。 【見破り方】 ・数字が出てきたら「これは引火点か、発火点か」を必ず確認する。90℃=二硫化炭素の「発火点」と決め打ちで覚える。 ・「全部〜」「すべて〜」という全称表現が出たら例外がないか疑う。第4類で液比重>1の例外リスト(二硫化炭素・ニトロベンゼン・クロロベンゼン・アニリン・酢酸・エチレングリコール)を即座に思い浮かべる。 ・届出に「10日以内」「30日以内」などの日数が入っていたら「本当にそんな期限があるか」を疑う。廃止・譲渡・選任解任は「遅滞なく」(期限なし)が正解。

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