危険物取扱者 乙種第4類 / 性質・消火 / 問題 No.065
乙4 過去問 性質・消火 No.065 ― 動植物油類の自然発火と保管方法に関する記述として誤っている…
問題文
動植物油類の自然発火と保管方法に関する記述として、誤っているものはどれか。
選択肢
- 動植物油類を含んだ布などを山積みにすると、空気中の酸素と反応して酸化熱を発生し、自然発火することがある。
- ヨウ素価は油100gに吸収されるハロゲン(ヨウ素)のグラム数であり、不飽和脂肪酸を多く含む油ほど値が大きくなる。
- ヨウ素価が低い不乾性油は、ヨウ素価が高い乾性油に比べて酸化熱を蓄積しやすいため、自然発火の危険性が高い。
- アマニ油などの乾性油が染み込んだ布を廃棄待ちで保管する場合は、不燃性の密閉容器に入れて空気との接触を断つか、水を入れた容器に沈める。
- 動植物油類の液比重はいずれも1より小さく水に浮き、非水溶性であるため水系の消火剤による消火は不適である。
解答・解説
正解: 3
動植物油類はヨウ素価が高い乾性油(130以上)ほど自然発火しやすいです。半乾性油は100〜130、不乾性油は100以下です。身近な例では、亜麻仁油・桐油が乾性油、綿実油・ゴマ油が半乾性油、オリーブ油が不乾性油です。
関連論点
動植物油類
【ポイント】
動植物油類は「動植物の油脂で引火点250℃未満」の物質。最大の出題ポイントは「ヨウ素価と自然発火の関係」。ヨウ素価が大きいほど不飽和脂肪酸が多く酸化されやすく、布に染み込むと自然発火する危険がある。
【よく問われること】
・乾性油(ヨウ素価130以上):亜麻仁油・桐油→自然発火の危険あり
・半乾性油(ヨウ素価100〜130):綿実油・ゴマ油・大豆油
・不乾性油(ヨウ素価100以下):オリーブ油・椿油・ヤシ油→自然発火しにくい
・布に染み込んだ乾性油が空気に触れ→酸化熱が蓄積→自然発火
・使用後の油のついたウエスを山積みにするのが最も危険
【数値・例外】
・指定数量:10000L(第4類で最大)
・乾性油の判定ライン:ヨウ素価130以上
・不乾性油の判定ライン:ヨウ素価100以下
・ウエスの自然発火防止策:広げて保管、または水に浸けて処分
ヨウ素価と自然発火
【ポイント】
動植物油類の自然発火はヨウ素価(不飽和脂肪酸の量の指標)が大きいほど起きやすい。「ヨウ素価130以上=乾性油=自然発火の危険あり」を基準に覚え、具体的な油の分類と発火メカニズムをセットで押さえる。
【よく問われること】
・乾性油(ヨウ素価130以上):亜麻仁油・桐油→酸化されやすく自然発火の危険大
・半乾性油(ヨウ素価100〜130):綿実油・ゴマ油・大豆油
・不乾性油(ヨウ素価100以下):オリーブ油・椿油・ヤシ油→自然発火しにくい
・自然発火のメカニズム:乾性油が布に染み込む→空気に触れる面積が大きい→酸化熱が蓄積→発火点に達して発火
・熱が逃げにくい状態(山積み・密閉)ほど危険
【数値・例外】
・ヨウ素価のボーダー:130以上が乾性油、100以下が不乾性油
・ウエスの保管:広げて置く、または水に浸けて処分(丸めた山積みは厳禁)
ひっかけパターン解説
性質の一般化・誤解
【どう騙されるか】
「一部の物質の性質」を「全体の性質」として拡大したり、ヨウ素価の大小と自然発火の関係を逆転させる。「なんとなくそういうものだ」という思い込みを利用する。
【含まれるパターン】
・水溶性の一般化:「特殊引火物はすべて水溶性」(正しくは二硫化炭素・ジエチルエーテルは非水溶性)、「第1石油類はすべて非水溶性」(正しくはアセトン・ピリジンは水溶性)という全称命題の嘘。
・色の一般化:「ガソリンはすべてオレンジ色」(正しくは自動車用のみ)。「製造所の加熱設備は直火で加熱する」(正しくは直火を使わない構造にしなければならない)という逆転。
・ヨウ素価の誤解:「ヨウ素価が小さいほど自然発火しやすい」と大小関係を逆転させる。自然発火の到達温度を「引火点」にすり替える(正しくは発火点)。
【見破り方】
・特殊引火物の水溶性分類を2×2の表で覚える。水溶性:アセトアルデヒド・酸化プロピレン、非水溶性:二硫化炭素・ジエチルエーテル。
・ヨウ素価は「大きい=危険(乾性油、自然発火しやすい)」が正解。小さいほど安全(不乾性油)。乾性油のボーダー値「130以上」も確実に覚える。
・自然発火の到達温度は「発火点」(外部火源なしに発火する温度)。「引火点」が出てきたら外部の火源が必要な話なので自然発火とは別。
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