危険物取扱者 乙種第4類 / 性質・消火 / 問題 No.074

乙4 過去問 性質・消火 No.074 ― 第1石油類に属する危険物の水溶性・非水溶性の対比に関する記述…

問題文

第1石油類に属する危険物の水溶性・非水溶性の対比に関する記述として、誤っているものはどれか。

選択肢

  1. ガソリンやベンゼンなどの非水溶性液体の指定数量は200リットルに定められている。
  2. アセトンやピリジンなどの水溶性液体の指定数量は、非水溶性液体の2倍である400リットルに定められている。
  3. 第1石油類の引火点は、水溶性か非水溶性かを問わず、すべて21℃未満である。
  4. アセトンなどの水溶性液体の火災には、通常の泡消火剤は泡が溶けてしまうため適さず、水溶性液体用泡消火剤を使用する必要がある。
  5. 第1石油類はすべて水に溶けない非水溶性液体であるため、指定数量は一律に200リットルに定められており、水溶性による区別はない。

解答・解説

正解: 5

第1石油類には非水溶性(ガソリン・ベンゼン・トルエンなど)と水溶性(アセトン・ピリジンなど)があります。指定数量は非水溶性200L、水溶性400Lと異なります。引火点は21℃未満です。

関連論点

第1石油類
【ポイント】 第1石油類は「引火点21℃未満」の物質。代表物質の水溶性・非水溶性の区別と指定数量の違い、各物質の個別特徴を整理することが核心。非水溶性200L・水溶性400Lと覚える。 【よく問われること】 ・ガソリン:引火点−40℃以下、発火点約300℃、燃焼範囲1.4〜7.6vol%、非水溶性、自動車用はオレンジ色着色、静電気が溜まりやすい ・ベンゼン:引火点−11℃、発がん性・造血機能障害(最も毒性が高い)、非水溶性 ・トルエン:引火点4℃、ベンゼンより毒性低い、非水溶性(果実臭は酢酸エチル) ・アセトン:引火点−20℃、水溶性、耐アルコール泡が必要 ・ピリジン:引火点20℃、水溶性、悪臭あり 【数値・例外】 ・非水溶性(ガソリン・ベンゼン・トルエン等):指定数量200L ・水溶性(アセトン・ピリジン等):指定数量400L ・灯油の発火点(約220℃)はガソリン(約300℃)より低いが、引火点は逆

ひっかけパターン解説

性質の一般化・誤解
【どう騙されるか】 「一部の物質の性質」を「全体の性質」として拡大したり、ヨウ素価の大小と自然発火の関係を逆転させる。「なんとなくそういうものだ」という思い込みを利用する。 【含まれるパターン】 ・水溶性の一般化:「特殊引火物はすべて水溶性」(正しくは二硫化炭素・ジエチルエーテルは非水溶性)、「第1石油類はすべて非水溶性」(正しくはアセトン・ピリジンは水溶性)という全称命題の嘘。 ・色の一般化:「ガソリンはすべてオレンジ色」(正しくは自動車用のみ)。「製造所の加熱設備は直火で加熱する」(正しくは直火を使わない構造にしなければならない)という逆転。 ・ヨウ素価の誤解:「ヨウ素価が小さいほど自然発火しやすい」と大小関係を逆転させる。自然発火の到達温度を「引火点」にすり替える(正しくは発火点)。 【見破り方】 ・特殊引火物の水溶性分類を2×2の表で覚える。水溶性:アセトアルデヒド・酸化プロピレン、非水溶性:二硫化炭素・ジエチルエーテル。 ・ヨウ素価は「大きい=危険(乾性油、自然発火しやすい)」が正解。小さいほど安全(不乾性油)。乾性油のボーダー値「130以上」も確実に覚える。 ・自然発火の到達温度は「発火点」(外部火源なしに発火する温度)。「引火点」が出てきたら外部の火源が必要な話なので自然発火とは別。

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