危険物取扱者 乙種第4類 / 法令 / 問題 No.020
乙4 過去問 法令 No.020 ― 法令上危険物の運搬容器等に空間容積を設ける主たる目的として…
問題文
法令上、危険物の運搬容器等に空間容積を設ける主たる目的として、正しいものはどれか。
選択肢
- 運搬中における危険物の撹拌を促進し、成分を均一に保つため。
- 将来の追加貯蔵を見越し、あらかじめ一定の空き容量を確保しておくため。
- 温度上昇による液体の危険物の体積膨張によって、容器が変形・破損し、危険物が漏れることを防ぐため。
- 発生した可燃性蒸気を空間部分に滞留させ、燃焼範囲外の濃度を維持するため。
- 容器を軽量化し、運搬時の積載重量制限を超えないようにするため。
解答・解説
正解: 3
正解は「温度上昇による液体の体積膨張で容器が破損するのを防ぐため」です。液体は温まると膨張します。その膨張分の空間を事前に確保しておくことで、容器の変形・破損・漏れを防ぎます。将来の追加貯蔵や重量軽減などのためではありません。
関連論点
危険物取扱者の権限・標識・その他
【ポイント】
甲・乙・丙種の権限の違い、標識・掲示板の規格・記載事項、免状の申請先を整理する。丙種は「立会い不可・保安監督者不可」が最大の制限。
【よく問われること】
・甲種:全類の取扱い・立会いが可能
・乙種:免状の類のみ取扱い・立会いが可能
・丙種:特定の第4類のみ可能、立会い不可、保安監督者不可
・標識の規格:幅0.3m以上・長さ0.6m以上
・移動タンクの標識:黒地に黄色で「危」、0.3m平方以上0.4m平方以下
・掲示板の記載:類・品名・最大数量・倍数(消火方法の記載義務なし)
・第4類の掲示板:「火気厳禁」(赤地に白文字)
【数値・例外】
・新規交付申請先:試験を受けた都道府県知事のみ
・書換え申請先:交付・居住地・勤務地の知事のいずれでも可
・再交付申請先:交付または書換えした都道府県知事のみ
・亡失免状の発見時:10日以内に再交付知事へ提出
ひっかけパターン解説
保存・取扱いの逆転
【どう騙されるか】
特殊���保存方法や構造基準を「他の物質や施設にも適用できる」と誤認させたり、空間容積を確保する理由を「重量軽減」「追加貯蔵のため」などもっともらしい偽理由に差し替える。
【含まれるパターン】
・換気設備の設置場所:第4類の蒸気は空気より重いため低所に滞留する。だから排出先は屋外の「高所」なのに「低所」にすり替える。蒸気の性質(重い→低所に溜まる)を知らないと見抜けない。
・特殊な保存方法の逆転:二硫化炭素(液比重1.26)の水没保存を、ジエチルエーテル(液比重0.71)にも使えると誤認させる。ジエチルエーテ���は水に浮くため水没保存は不可能。
・自己燃焼の条件ミス:第5類危険物(自己反応性物質)は分子内に酸素と可燃分を含むため外部の酸素なしで燃���・爆発する。これを「外部の酸素が必要」と逆転させ、窒息消火が有効と誤認させる。
・空間容積の目的ミス:運搬容器に空間(内容積の98%以下)を確保するのは「温度上昇による液体の膨張で容器が破損するのを防ぐため」なのに、「将来の追加貯蔵のため」「重量軽減のため」という全く別の目的にすり替える。
【見破り方】
・第4類の蒸気は「重い→低所に溜まる→排出は高所へ」の3ステップをセットで覚える。「低所排出」が出たら即×。
・水没保存できるのは二硫化炭素だけ(液比重1.26で水より重く、水に溶けない)。ジエチルエーテルは液比重0.71で水に浮くため不可。
・運搬容器の空間確保の目的は「膨張による容器破損防止」のみ。他の目的が出てきたら即×。内容積98%以下(2%以上の空間)の数値もセットで覚える。
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