危険物取扱者 乙種第4類 / 基礎物理化学 / 問題 No.031
乙4 過去問 基礎物理化学 No.031 ― 強化液消火剤の特性と適応火災に関する記述として誤っているも…
問題文
強化液消火剤の特性と適応火災に関する記述として、誤っているものはどれか。
選択肢
- 水に炭酸カリウムなどのアルカリ金属塩類を溶解させた水溶液である。
- 凝固点が低いため冬季や寒冷地でも凍結しにくく、使用しやすい特徴がある。
- 霧状に放射した場合は電気絶縁性を持つため、普通火災や油火災だけでなく電気設備の火災にも適応する。
- 木材などの火災に用いた場合、高い浸透性があり再燃防止効果を持つ。
- アルカリ金属塩類を含んでいるが抑制効果は有していないため、油火災(B火災)に対しては効果がなく、普通火災(A火災)専用である。
解答・解説
正解: 5
強化液消火剤は炭酸カリウムなどのアルカリ金属塩の水溶液で、冷却効果に加えて燃焼の連鎖反応を断ち切る抑制効果もあります。霧状に放射すると普通・油・電気火災すべてに使えます。棒状放射では油火災と電気火災には使えません。
関連論点
消火理論と消火剤
【ポイント】
消火の四要素(冷却・窒息・除去・抑制)と各消火剤の組み合わせを正確に対応させることが重要。特に「抑制消火(負触媒効果)」はハロゲン化物・リン酸塩類粉末の特徴で、連鎖反応を化学的に断ち切る。
【よく問われること】
・冷却消火:水・強化液(温度を下げる)
・窒息消火:泡・二酸化炭素・乾燥砂(酸素濃度を15%以下に下げる)
・除去消火:ガスの元栓を閉める・可燃物を撤去する
・抑制消火:ハロゲン化物・リン酸塩類(ABC)粉末(連鎖反応を断つ)
・泡消火剤は窒息+冷却の両方の効果あり
・水溶性液体(アセトン・メタノール等)の火災には「耐アルコール泡」を使用
【数値・例外】
・窒息消火の酸素濃度基準:15%以下(21%以下は誤り)
・二酸化炭素は密閉空間で酸欠の危険あり
・油火災への棒状放水は厳禁(油が飛び散り火災拡大)
・粉末消火剤の主効果は冷却ではなく抑制(負触媒効果)
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