危険物取扱者 乙種第4類 / 基礎物理化学 / 問題 No.058
乙4 過去問 基礎物理化学 No.058 ― 第4類危険物の比重及び蒸気比重に関する記述として誤っている…
問題文
第4類危険物の比重及び蒸気比重に関する記述として、誤っているものはどれか。
選択肢
- 液体の比重は水を1.0として比較した値であり、第4類危険物の多くは液比重が1より小さいため水に浮く性質がある。
- 蒸気比重は空気を1.0として比較した値であり、第4類危険物の可燃性蒸気は蒸気比重が1より大きいものが多い。
- 蒸気比重が1より大きい可燃性蒸気は、空気より軽いため、漏洩した場合は天井付近の高所に滞留しやすい。
- 第4類危険物を取り扱う建物の換気設備は、滞留しやすい可燃性蒸気を屋外の高所に排出する構造とする必要がある。
- 蒸気比重は、その物質の分子量が大きいほど大きくなる傾向がある。
解答・解説
正解: 3
蒸気比重が1より大きい(ほぼすべての第4類危険物)と、蒸気は空気より重く低所・くぼ地・排水溝などに滞留します。換気は高所だけでなく低所も必要です。蒸気が滞留した場所で火花が出ると爆発する危険があります。
関連論点
物質の性質(比重・沸点・状態変化)
【ポイント】
第4類危険物の蒸気はほぼすべて「空気より重い(蒸気比重>1)」ため低所に滞留する。また沸点は外圧と蒸気圧が等しくなる温度であり、外圧が下がると沸点も下がる。
【よく問われること】
・蒸気比重>1の蒸気は低所・くぼ地・排水溝に滞留する(換気は高所だけでは不十分)
・蒸気比重の計算目安:分子量÷29(空気の平均分子量)
・外圧が低い(山の上)と沸点が下がる/圧力鍋は内圧を上げて沸点を高くする
・昇華:固体→液体を経ずに直接気体になる(ドライアイス・ナフタレンが典型例)
【数値・例外】
・危険物の運搬容器は内容積の98%以下で充てん(2%以上の空間が膨張を吸収)
・体膨張率の大きさ:気体>液体>固体の順
ひっかけパターン解説
主語・権限のすり替え
【どう騙されるか】
「誰が」「何を対象に」という部分をこっそり入れ替える。手続きの内容は正しくても権限者や対象物質が違う、というパターンが多い。法令問題で最も出題頻度が高いグループ。
【含まれるパターン】
・主語・目的語のすり替え:蒸気比重の基準を「空気」ではなく「水」とする。蒸気比重>1なのに「空気より軽く高所に滞留する」と逆転させる。
・水溶性・非水溶性の逆転:計算問題でアセトン・グリセリン・酢酸などの水溶性物質を「非水溶性」として指定数量を誤認させる(例:アセトンを200Lと計算させる→正解は400L)。
・許可・承認・届出のすり替え:予防規程の「認可」を「届出」や「許可」に変える。保安監督者の選任解任(届出)を「許可」や「認可」に変える。
・仮貯蔵の承認権者ミス:仮貯蔵の承認者は「消防長・消防署長」なのに「市町村長等」にすり替える。仮使用(工事中の部分使用)の承認者「市町村長等」との混同を狙う。
・丙種の権限オーバー:丙種が第4類すべてを扱えると拡大する(正しくは特定物質のみ)。丙種が保安監督者になれると誤認させる。
・立会い権限の拡大:乙種の立会いで全類の危険物が扱えると誤認させる(正しくは免状の類のみ)。
【見破り方】
・仮貯蔵と仮使用は「セット暗記」で対策。仮貯蔵=消防長・消防署長、仮使用=市町村長等と決め打ちで覚える。
・計算問題でアセトン・グリセリン・ピリジン・エチレングリコール・酢酸が登場したら「これは水溶性か」を必ず確認する(水溶性の指定数量は非水溶性の2倍)。
・丙種は「第4類の一部のみ・立会い不可・保安監督者不可」の3点禁止を常に思い出す。
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