危険物取扱者 乙種第4類 / 基礎物理化学 / 問題 No.071
乙4 過去問 基礎物理化学 No.071 ― 不活性ガス消火剤である窒素ガス消火剤や二酸化炭素消火剤の特性…
問題文
不活性ガス消火剤である窒素ガス消火剤や二酸化炭素消火剤の特性に関する記述として、誤っているものはどれか。
選択肢
- 二酸化炭素消火剤は、電気絶縁性に優れているため、電気設備の火災(C火災)の消火に適応する。
- 窒素ガス消火剤は、火災室内の酸素濃度を低下させる窒息効果により消火を行う。
- 不活性ガス消火剤は放射後に汚損を残さないため、精密機械や電気通信機器の火災に適している。
- 窒素ガス消火剤は、電気を導きやすい性質(電気絶縁性がない)を持つため、電気設備の火災には使用してはならない。
- 二酸化炭素消火剤は、使用により室内の二酸化炭素濃度が高くなると、人体に窒息等の悪影響を及ぼすおそれがある。
解答・解説
正解: 4
窒素・二酸化炭素などの不活性ガスは電気を通さないため電気絶縁性があり、電気火災に有効です。また不燃性で冷却・窒息効果があります。密閉空間では酸欠の危険があります。残留物が残らないため精密機器の消火に向いています。
関連論点
消火理論と消火剤
【ポイント】
消火の四要素(冷却・窒息・除去・抑制)と各消火剤の組み合わせを正確に対応させることが重要。特に「抑制消火(負触媒効果)」はハロゲン化物・リン酸塩類粉末の特徴で、連鎖反応を化学的に断ち切る。
【よく問われること】
・冷却消火:水・強化液(温度を下げる)
・窒息消火:泡・二酸化炭素・乾燥砂(酸素濃度を15%以下に下げる)
・除去消火:ガスの元栓を閉める・可燃物を撤去する
・抑制消火:ハロゲン化物・リン酸塩類(ABC)粉末(連鎖反応を断つ)
・泡消火剤は窒息+冷却の両方の効果あり
・水溶性液体(アセトン・メタノール等)の火災には「耐アルコール泡」を使用
【数値・例外】
・窒息消火の酸素濃度基準:15%以下(21%以下は誤り)
・二酸化炭素は密閉空間で酸欠の危険あり
・油火災への棒状放水は厳禁(油が飛び散り火災拡大)
・粉末消火剤の主効果は冷却ではなく抑制(負触媒効果)
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