危険物取扱者 乙種第4類 / 基礎物理化学 / 問題 No.072
乙4 過去問 基礎物理化学 No.072 ― 燃焼の三要素と消火の原理に関する記述として誤っているものは…
問題文
燃焼の三要素と消火の原理に関する記述として、誤っているものはどれか。
選択肢
- 燃焼を停止させるためには、燃焼の三要素のうち、少なくとも二つの要素を同時に取り除かなければならない。
- 燃焼が起こるためには、可燃物、酸素供給源、点火源の三要素が同時に存在することが必要である。
- 可燃性ガスの元栓を閉めて燃料の供給を断つ消火方法は、燃焼の三要素のうち「可燃物」を取り除くことに該当する。
- 燃焼物を不燃性の泡や砂で覆う消火方法は、燃焼の三要素のうち「酸素供給源」を遮断することに該当する。
- 燃焼物に大量の水をかけて温度を引火点や発火点未満に下げる消火方法は、燃焼の三要素のうち「点火源(熱エネルギー)」を奪うことに該当する。
解答・解説
正解: 1
燃焼の三要素は可燃物・酸素供給源・点火源です。この3つが同時に揃わないと燃えません。消火はこのどれかを取り除くことで実現します。冷却消火は熱(点火源)を除去、窒息消火は酸素を除去、除去消火は可燃物を除去します。
関連論点
燃焼の基礎と形式
【ポイント】
燃焼とは「熱と光を伴う急激な酸化反応」であり、可燃物・酸素供給源・点火源の三要素が同時に揃って初めて起きる。消火はこの三要素のどれかを取り除くことで実現する。
【よく問われること】
・燃焼は「酸化反応」(分解反応は誤り)
・燃焼範囲は「下限界が低いほど」「幅が広いほど」危険性が大きい
・燃焼形式の区別:液体=蒸発燃焼/木や紙=分解燃焼/コークス・木炭=表面燃焼/第5類=内部(自己)燃焼
・第5類は分子内に酸素を含むため外部の酸素なしに燃焼でき、窒息消火は無効
【数値・例外】
・ジエチルエーテルの燃焼範囲:1.9〜48vol%(幅が非常に広く危険)
・ガソリンの燃焼範囲:1.4〜7.6vol%
・不完全燃焼で発生するのは一酸化炭素(CO)/完全燃焼では二酸化炭素(CO₂)
・上限界が「高い」ほど燃焼範囲が広くなり危険(「上限界が高いと安全」は誤り)
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