危険物取扱者 乙種第4類 / 基礎物理化学 / 問題 No.093
乙4 過去問 基礎物理化学 No.093 ― 各種消火剤の特性と適応火災の横断的な比較に関する記述として…
問題文
各種消火剤の特性と適応火災の横断的な比較に関する記述として、誤っているものはどれか。
選択肢
- 水は比熱と気化熱が大きいため冷却効果が高く、ガソリンや灯油などの油火災(B火災)に対して棒状の水を放射することが極めて有効である。
- 二酸化炭素消火剤は、電気絶縁性に優れており電気火災(C火災)に適応するが、密閉空間で多量に使用すると人体に窒息の危険がある。
- りん酸塩類を主成分とする粉末消火剤(ABC粉末)は、普通火災(A火災)、油火災(B火災)、電気火災(C火災)のすべてに適応する。
- ハロゲン化物消火剤は、燃焼の連鎖反応を化学的に断ち切る抑制効果(負触媒効果)を主たる消火原理としており、放射後に汚損を残さない。
- 強化液消火剤を霧状に放射した場合は、冷却効果に加えて抑制効果も有しており、普通火災、油火災、電気火災のすべてに適応する。
解答・解説
正解: 1
油火災(B火災)に棒状の水をかけると、燃えた油が水に浮いて広がり火災が拡大するため絶対に厳禁です。第4類危険物の火災には泡・粉末・二酸化炭素・ハロゲン化物消火剤を使います。
関連論点
消火理論と消火剤
【ポイント】
消火の四要素(冷却・窒息・除去・抑制)と各消火剤の組み合わせを正確に対応させることが重要。特に「抑制消火(負触媒効果)」はハロゲン化物・リン酸塩類粉末の特徴で、連鎖反応を化学的に断ち切る。
【よく問われること】
・冷却消火:水・強化液(温度を下げる)
・窒息消火:泡・二酸化炭素・乾燥砂(酸素濃度を15%以下に下げる)
・除去消火:ガスの元栓を閉める・可燃物を撤去する
・抑制消火:ハロゲン化物・リン酸塩類(ABC)粉末(連鎖反応を断つ)
・泡消火剤は窒息+冷却の両方の効果あり
・水溶性液体(アセトン・メタノール等)の火災には「耐アルコール泡」を使用
【数値・例外】
・窒息消火の酸素濃度基準:15%以下(21%以下は誤り)
・二酸化炭素は密閉空間で酸欠の危険あり
・油火災への棒状放水は厳禁(油が飛び散り火災拡大)
・粉末消火剤の主効果は冷却ではなく抑制(負触媒効果)
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