危険物取扱者 乙種第4類 / 性質・消火 / 問題 No.016
乙4 過去問 性質・消火 No.016 ― 動植物油類のヨウ素価と自然発火の関係に関する記述として誤っ…
問題文
動植物油類のヨウ素価と自然発火の関係に関する記述として、誤っているものはどれか。
選択肢
- 動植物油類は、動物の脂肉等または植物の種子等から抽出したもので、1気圧において引火点が250℃未満のものをいう。
- 動植物油類は、油100gに吸収されるハロゲン(ヨウ素)のグラム数である「ヨウ素価」の大きさによって、乾性油、半乾性油、不乾性油に分類される。
- オリーブ油やヤシ油などの不乾性油は、ヨウ素価が小さいため、空気中で酸化されにくく自然発火の危険性は低い。
- 不飽和脂肪酸を多く含む油ほどヨウ素価は小さく、布などに染み込ませて放置すると酸化熱により自然発火しやすい。
- アマニ油や桐油などの乾性油は、ヨウ素価が130以上であり、空気中で酸化熱を蓄積しやすいため自然発火に注意が必要である。
解答・解説
正解: 4
ヨウ素価が大きいほど不飽和脂肪酸を多く含み、空気中で酸化しやすく自然発火の危険が高まります。乾性油(ヨウ素価130以上)は自然発火しやすく、不乾性油(ヨウ素価100以下)は自然発火しにくいです。布に染み込んだ乾性油は自然発火の原因になります。
関連論点
動植物油類
【ポイント】
動植物油類は「動植物の油脂で引火点250℃未満」の物質。最大の出題ポイントは「ヨウ素価と自然発火の関係」。ヨウ素価が大きいほど不飽和脂肪酸が多く酸化されやすく、布に染み込むと自然発火する危険がある。
【よく問われること】
・乾性油(ヨウ素価130以上):亜麻仁油・桐油→自然発火の危険あり
・半乾性油(ヨウ素価100〜130):綿実油・ゴマ油・大豆油
・不乾性油(ヨウ素価100以下):オリーブ油・椿油・ヤシ油→自然発火しにくい
・布に染み込んだ乾性油が空気に触れ→酸化熱が蓄積→自然発火
・使用後の油のついたウエスを山積みにするのが最も危険
【数値・例外】
・指定数量:10000L(第4類で最大)
・乾性油の判定ライン:ヨウ素価130以上
・不乾性油の判定ライン:ヨウ素価100以下
・ウエスの自然発火防止策:広げて保管、または水に浸けて処分
ヨウ素価と自然発火
【ポイント】
動植物油類の自然発火はヨウ素価(不飽和脂肪酸の量の指標)が大きいほど起きやすい。「ヨウ素価130以上=乾性油=自然発火の危険あり」を基準に覚え、具体的な油の分類と発火メカニズムをセットで押さえる。
【よく問われること】
・乾性油(ヨウ素価130以上):亜麻仁油・桐油→酸化されやすく自然発火の危険大
・半乾性油(ヨウ素価100〜130):綿実油・ゴマ油・大豆油
・不乾性油(ヨウ素価100以下):オリーブ油・椿油・ヤシ油→自然発火しにくい
・自然発火のメカニズム:乾性油が布に染み込む→空気に触れる面積が大きい→酸化熱が蓄積→発火点に達して発火
・熱が逃げにくい状態(山積み・密閉)ほど危険
【数値・例外】
・ヨウ素価のボーダー:130以上が乾性油、100以下が不乾性油
・ウエスの保管:広げて置く、または水に浸けて処分(丸めた山積みは厳禁)
ひっかけパターン解説
性質の一般化・誤解
【どう騙されるか】
「一部の物質の性質」を「全体の性質」として拡大したり、ヨウ素価の大小と自然発火の関係を逆転させる。「なんとなくそういうものだ」という思い込みを利用する。
【含まれるパターン】
・水溶性の一般化:「特殊引火物はすべて水溶性」(正しくは二硫化炭素・ジエチルエーテルは非水溶性)、「第1石油類はすべて非水溶性」(正しくはアセトン・ピリジンは水溶性)という全称命題の嘘。
・色の一般化:「ガソリンはすべてオレンジ色」(正しくは自動車用のみ)。「製造所の加熱設備は直火で加熱する」(正しくは直火を使わない構造にしなければならない)という逆転。
・ヨウ素価の誤解:「ヨウ素価が小さいほど自然発火しやすい」と大小関係を逆転させる。自然発火の到達温度を「引火点」にすり替える(正しくは発火点)。
【見破り方】
・特殊引火物の水溶性分類を2×2の表で覚える。水溶性:アセトアルデヒド・酸化プロピレン、非水溶性:二硫化炭素・ジエチルエーテル。
・ヨウ素価は「大きい=危険(乾性油、自然発火しやすい)」が正解。小さいほど安全(不乾性油)。乾性油のボーダー値「130以上」も確実に覚える。
・自然発火の到達温度は「発火点」(外部火源なしに発火する温度)。「引火点」が出てきたら外部の火源が必要な話なので自然発火とは別。
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