危険物取扱者 乙種第4類 / 性質・消火 / 問題 No.035

乙4 過去問 性質・消火 No.035 ― 動植物油類の自然発火のメカニズムと保管方法に関する記述として…

問題文

動植物油類の自然発火のメカニズムと保管方法に関する記述として、誤っているものはどれか。

選択肢

  1. 乾性油を含んだボロ布や紙くずなどを山積みにすると、空気中の酸素と反応して酸化熱が発生する。
  2. 発生した酸化熱が放熱されずに蓄積し、温度が上昇して引火点に達すると、外部からの火源がなくても自然に燃焼を始める。
  3. アマニ油や桐油などのヨウ素価が大きい油ほど、酸化されやすく自然発火の危険性が高い。
  4. 自然発火を予防するためには、通風や換気をよくして熱の蓄積を防ぐか、密閉容器に入れて空気(酸素)との接触を断つことが有効である。
  5. 使用済みの油拭き布などは、不燃性のふた付き容器に収めるか、水を入れた容器に沈めて焼却等の処分を待つのが安全である。

解答・解説

正解: 2

自然発火は、物質が自ら発熱し、その熱が蓄積されて発火点に達したときに起こります。原因は酸化熱・分解熱・吸着熱・発酵熱・重合熱などです。通気性が悪く熱が逃げにくい環境ほど自然発火しやすいです。

関連論点

動植物油類
【ポイント】 動植物油類は「動植物の油脂で引火点250℃未満」の物質。最大の出題ポイントは「ヨウ素価と自然発火の関係」。ヨウ素価が大きいほど不飽和脂肪酸が多く酸化されやすく、布に染み込むと自然発火する危険がある。 【よく問われること】 ・乾性油(ヨウ素価130以上):亜麻仁油・桐油→自然発火の危険あり ・半乾性油(ヨウ素価100〜130):綿実油・ゴマ油・大豆油 ・不乾性油(ヨウ素価100以下):オリーブ油・椿油・ヤシ油→自然発火しにくい ・布に染み込んだ乾性油が空気に触れ→酸化熱が蓄積→自然発火 ・使用後の油のついたウエスを山積みにするのが最も危険 【数値・例外】 ・指定数量:10000L(第4類で最大) ・乾性油の判定ライン:ヨウ素価130以上 ・不乾性油の判定ライン:ヨウ素価100以下 ・ウエスの自然発火防止策:広げて保管、または水に浸けて処分
ヨウ素価と自然発火
【ポイント】 動植物油類の自然発火はヨウ素価(不飽和脂肪酸の量の指標)が大きいほど起きやすい。「ヨウ素価130以上=乾性油=自然発火の危険あり」を基準に覚え、具体的な油の分類と発火メカニズムをセットで押さえる。 【よく問われること】 ・乾性油(ヨウ素価130以上):亜麻仁油・桐油→酸化されやすく自然発火の危険大 ・半乾性油(ヨウ素価100〜130):綿実油・ゴマ油・大豆油 ・不乾性油(ヨウ素価100以下):オリーブ油・椿油・ヤシ油→自然発火しにくい ・自然発火のメカニズム:乾性油が布に染み込む→空気に触れる面積が大きい→酸化熱が蓄積→発火点に達して発火 ・熱が逃げにくい状態(山積み・密閉)ほど危険 【数値・例外】 ・ヨウ素価のボーダー:130以上が乾性油、100以下が不乾性油 ・ウエスの保管:広げて置く、または水に浸けて処分(丸めた山積みは厳禁)

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