危険物取扱者 乙種第4類 / 性質・消火 / 問題 No.036

乙4 過去問 性質・消火 No.036 ― 第4類危険物の火災における消火剤の種類と適否について誤って…

問題文

第4類危険物の火災における消火剤の種類と適否について、誤っているものはどれか。

選択肢

  1. 水溶性液体であるアセトンの火災には、通常の泡消火剤は泡が溶けてしまうため適さず、耐アルコール泡(水溶性液体用泡消火剤)を使用する。
  2. 水に溶けないガソリンや灯油などの火災には、通常の泡消火剤による窒息消火が有効である。
  3. 二酸化炭素消火器は、電気絶縁性に優れているため電気火災にも適応し、酸素濃度を低下させることで窒息消火する。
  4. 粉末消火剤のうち、リン酸塩類を主成分とするものは普通火災・油火災・電気火災のすべてに適応する。
  5. 水は比熱と気化熱が大きいため冷却効果が高く、すべての第4類危険物の火災に対して霧状または棒状の注水が有効である。

解答・解説

正解: 5

第4類危険物(油類)の火災に棒状の水をかけると、燃えた油が水に浮いて広がり火災が拡大します。絶対にやってはいけません。油火災には泡・粉末・二酸化炭素・ハロゲン化物消火剤を使います。

関連論点

消火方法の適否
【ポイント】 第4類危険物の火災への消火剤の選び方は「油か水溶性か」で決まる。油火災への棒状放水は絶対禁止、水溶性液体への通常の泡も無効。この2つの原則が頻出。 【よく問われること】 ・油火災に棒状の水は厳禁(油が飛び散り火災拡大) ・非水溶性(ガソリン・灯油等):通常の泡・粉末・二酸化炭素・ハロゲン化物が有効 ・水溶性(アセトン・メタノール等):通常の泡は無効→耐アルコール泡(水溶性液体用泡消火剤)が必要 ・二酸化炭素:密閉空間では酸欠の危険あり、抑制効果はなし(窒息+冷却のみ) ・ハロゲン化物:抑制効果(負触媒効果)が主、少量でも高い消火効果 【数値・例外】 ・泡消火剤の消火原理:窒息効果+冷却効果の両方 ・霧状の水は油火災にも冷却効果あり(棒状は不可)

ひっかけパターン解説

消火方法の誤適用
【どう騙されるか】 「水は冷却効果がある」「泡で消える」という一般的な知識を使って、本来やってはいけない消火方法を「有効」として提示する。消火設備の種別番号(第1〜5種)を1つズラして混乱させる手口も多い。 【含まれるパターン】 ・油火災への不適切消火:「水は冷却効果が高い」という事実をもとに、ガソリン・灯油などの油火災に「棒状の水を放射する」を有効な消火方法として提示する。実際は油が飛び散り火災が拡大する最悪の手段。 ・水溶性液体への消火ミス:アセトン・メタノール・エタノールなどの水溶性液体に「通常の泡消火剤」を使えばよいとする。実際は泡が溶けて消えてしまい無効。耐アルコール泡(水溶性液体用)が必要。 ・消火設備の種別ズラし:屋内・屋外消火栓(第1種)、スプリンクラー(第2種)、泡・不活性ガスなど固定式(第3種)、大型消火器(第4種)、小型消火器・乾燥砂(第5種)の番号を1つズラして誤認させる。大型=第4種と小型=第5種の逆転も頻出。 【見破り方】 ・油火災に棒状の水は「絶対禁止」。この一点は迷わず答えられるように確認する。霧状放水は油火災でも冷却効果あり(棒状とは異なる)。 ・水溶性液体(アセトン・アルコール類など)の火災→通常の泡は無効→耐アルコール泡が必要、という流れを1セットで覚える。 ・消火設備の種別は「1屋内外消火栓→2スプリンクラー→3固定式(泡など)→4大型消火器→5小型消火器・砂」の順番で数字と名前を対応させて覚える。

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