危険物取扱者 乙種第4類 / 性質・消火 / 問題 No.046

乙4 過去問 性質・消火 No.046 ― 特殊引火物である二硫化炭素とジエチルエーテルの貯蔵及び保存方…

問題文

特殊引火物である二硫化炭素とジエチルエーテルの貯蔵及び保存方法に関する記述として、誤っているものはどれか。

選択肢

  1. どちらも引火点が極めて低く揮発しやすいため、容器を密栓して通風・換気のよい場所に貯蔵する。
  2. どちらも発生する蒸気は空気より重いため、貯蔵場所からの可燃性蒸気の漏えいや低所への滞留に注意する。
  3. 二硫化炭素は液比重が1より大きく水に溶けないため、可燃性蒸気の発生を防ぐために液面に水を張って水没保存する。
  4. ジエチルエーテルは日光に当たると爆発性の過酸化物を生成する危険があるため、冷暗所に保存する。
  5. ジエチルエーテルは水より軽いが、二硫化炭素と同様に非水溶性であるため、液面に水を張って水没保存することが火災予防上有効である。

解答・解説

正解: 5

ジエチルエーテルは液比重が0.71で水より軽いため、水を張っても水面に浮いてしまいます。水没保存には使えません。ジエチルエーテルは冷暗所で保存します。水没保存するのは二硫化炭素(液比重1.26)です。

関連論点

特殊引火物
【ポイント】 特殊引火物は「発火点100℃以下、または引火点−20℃以下かつ沸点40℃以下」の物質。代表4種の個別性質と保存方法の違いを正確に覚えることが核心。 【よく問われること】 ・二硫化炭素:発火点90℃(第4類で最低)、引火点−30℃、非水溶性、液比重1.26、水没保存、燃焼で二酸化硫黄(有毒)発生 ・ジエチルエーテル:引火点−45℃、燃焼範囲1.9〜48vol%(非常に広い)、日光で爆発性の過酸化物生成→冷暗所保存、麻酔性あり ・アセトアルデヒド:引火点−39℃、沸点20℃、水溶性、分解でメタン+一酸化炭素(CO₂は誤り) ・酸化プロピレン:引火点−37℃、水溶性、銅・銀・マグネシウム製容器は使用不可 【数値・例外】 ・水没保存:二硫化炭素のみ(ジエチルエーテルは液比重0.71で水に浮く) ・水溶性:アセトアルデヒド・酸化プロピレン 非水溶性:二硫化炭素・ジエチルエーテル ・指定数量:一律50L

ひっかけパターン解説

保存・取扱いの逆転
【どう騙されるか】 特殊���保存方法や構造基準を「他の物質や施設にも適用できる」と誤認させたり、空間容積を確保する理由を「重量軽減」「追加貯蔵のため」などもっともらしい偽理由に差し替える。 【含まれるパターン】 ・換気設備の設置場所:第4類の蒸気は空気より重いため低所に滞留する。だから排出先は屋外の「高所」なのに「低所」にすり替える。蒸気の性質(重い→低所に溜まる)を知らないと見抜けない。 ・特殊な保存方法の逆転:二硫化炭素(液比重1.26)の水没保存を、ジエチルエーテル(液比重0.71)にも使えると誤認させる。ジエチルエーテ���は水に浮くため水没保存は不可能。 ・自己燃焼の条件ミス:第5類危険物(自己反応性物質)は分子内に酸素と可燃分を含むため外部の酸素なしで燃���・爆発する。これを「外部の酸素が必要」と逆転させ、窒息消火が有効と誤認させる。 ・空間容積の目的ミス:運搬容器に空間(内容積の98%以下)を確保するのは「温度上昇による液体の膨張で容器が破損するのを防ぐため」なのに、「将来の追加貯蔵のため」「重量軽減のため」という全く別の目的にすり替える。 【見破り方】 ・第4類の蒸気は「重い→低所に溜まる→排出は高所へ」の3ステップをセットで覚える。「低所排出」が出たら即×。 ・水没保存できるのは二硫化炭素だけ(液比重1.26で水より重く、水に溶けない)。ジエチルエーテルは液比重0.71で水に浮くため不可。 ・運搬容器の空間確保の目的は「膨張による容器破損防止」のみ。他の目的が出てきたら即×。内容積98%以下(2%以上の空間)の数値もセットで覚える。

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