危険物取扱者 乙種第4類 / 性質・消火 / 問題 No.071
乙4 過去問 性質・消火 No.071 ― アルコール類全般の消火方法に関する記述として誤っているもの…
問題文
アルコール類全般の消火方法に関する記述として、誤っているものはどれか。
選択肢
- アルコール類は水溶性の液体であり、通常の泡消火剤を放射すると泡が溶けて消泡してしまうため、水溶性液体用泡消火剤(耐アルコール泡)を使用する。
- アルコール類は燃焼時の炎が淡青色で見えにくいため、火災の発見が遅れないよう注意が必要である。
- アルコール類の火災に対しては、水系の消火剤を霧状に放射することによる冷却消火や窒息消火も一定の効果がある。
- アルコール類は水溶性であるため、二酸化炭素消火剤を放射するとアルコールに溶け込んでしまい、窒息効果が失われるため消火には不適である。
- アルコール類の火災には、粉末消火剤やハロゲン化物消火剤による抑制消火も適応する。
解答・解説
正解: 4
アルコール類の火災には二酸化炭素・粉末・ハロゲン化物消火剤も使えますが、泡消火剤は水溶性のため「耐アルコール泡(水溶性液体用泡消火剤)」を使う必要があります。通常の泡では消えてしまいます。
関連論点
アルコール類
【ポイント】
アルコール類は「炭素数1〜3の飽和一価アルコール」で、すべて水溶性のため通常の泡消火剤は使えない。耐アルコール泡(水溶性液体用泡消火剤)が必須。メタノールの毒性とエタノールとの混同が頻出。
【よく問われること】
・メタノール:引火点11℃、強毒性(失明・死亡)、酸化するとホルムアルデヒド→ギ酸
・エタノール:引火点13℃、酸化するとアセトアルデヒド→酢酸
・2-プロパノール(イソプロパノール):引火点12℃、消毒用アルコールとして使用
・すべて水溶性→通常の泡は使えない、耐アルコール泡を使用
・二酸化炭素・粉末・ハロゲン化物消火剤も使用可
【数値・例外】
・指定数量:400L(第1石油類水溶性と同じ)
・メタノールが酸化→ホルムアルデヒド、エタノールが酸化→アセトアルデヒド(逆は誤り)
・炭素数4以上のアルコールはアルコール類に分類されない(例:ブタノールは第2石油類)
消火方法の適否
【ポイント】
第4類危険物の火災への消火剤の選び方は「油か水溶性か」で決まる。油火災への棒状放水は絶対禁止、水溶性液体への通常の泡も無効。この2つの原則が頻出。
【よく問われること】
・油火災に棒状の水は厳禁(油が飛び散り火災拡大)
・非水溶性(ガソリン・灯油等):通常の泡・粉末・二酸化炭素・ハロゲン化物が有効
・水溶性(アセトン・メタノール等):通常の泡は無効→耐アルコール泡(水溶性液体用泡消火剤)が必要
・二酸化炭素:密閉空間では酸欠の危険あり、抑制効果はなし(窒息+冷却のみ)
・ハロゲン化物:抑制効果(負触媒効果)が主、少量でも高い消火効果
【数値・例外】
・泡消火剤の消火原理:窒息効果+冷却効果の両方
・霧状の水は油火災にも冷却効果あり(棒状は不可)
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