危険物取扱者 乙種第4類 / 性質・消火 / 問題 No.086
乙4 過去問 性質・消火 No.086 ― 特殊引火物に分類される物質の性状等に関する次の記述A〜Dのう…
問題文
特殊引火物に分類される物質の性状等に関する次の記述A〜Dのうち、正しいものの組合せはどれか。 A. 二硫化炭素は、発火点が約90℃と第4類危険物の中で最も低いため、可燃性蒸気の発生を防ぐ目的で液面に水を張って水没保存する。 B. ジエチルエーテルは、日光に当たると爆発性の過酸化物を生成する危険があるため、冷暗所に密栓して保存する。 C. 酸化プロピレンとアセトアルデヒドは、ともに水に溶けない非水溶性の液体であり、液比重は1より大きいため水に沈む。 D. 特殊引火物は、すべて発火点が100℃以下の物質に限定されているため、ジエチルエーテル(発火点160℃)は含まれない。
選択肢
- AとB
- AとC
- BとC
- BとD
- CとD
解答・解説
正解: 1
酸化プロピレンとアセトアルデヒドはともに水溶性の特殊引火物です。二硫化炭素は非水溶性で水より重いため水没保存します。特殊引火物の中でも水溶性・非水溶性、保存方法の違いを整理して覚えましょう。
関連論点
特殊引火物
【ポイント】
特殊引火物は「発火点100℃以下、または引火点−20℃以下かつ沸点40℃以下」の物質。代表4種の個別性質と保存方法の違いを正確に覚えることが核心。
【よく問われること】
・二硫化炭素:発火点90℃(第4類で最低)、引火点−30℃、非水溶性、液比重1.26、水没保存、燃焼で二酸化硫黄(有毒)発生
・ジエチルエーテル:引火点−45℃、燃焼範囲1.9〜48vol%(非常に広い)、日光で爆発性の過酸化物生成→冷暗所保存、麻酔性あり
・アセトアルデヒド:引火点−39℃、沸点20℃、水溶性、分解でメタン+一酸化炭素(CO₂は誤り)
・酸化プロピレン:引火点−37℃、水溶性、銅・銀・マグネシウム製容器は使用不可
【数値・例外】
・水没保存:二硫化炭素のみ(ジエチルエーテルは液比重0.71で水に浮く)
・水溶性:アセトアルデヒド・酸化プロピレン 非水溶性:二硫化炭素・ジエチルエーテル
・指定数量:一律50L
ひっかけパターン解説
数値・期限のズラし
【どう騙されるか】
試験で必ず出る「具体的な数字」を微妙にズラしたり、似た数値を入れ替えたりして正誤判断を狂わせる。数字に自信がないと「なんとなく正しそう」と通過させてしまう。
【含まれるパターン】
・数値のズラし:引火点と発火点の数値を入れ替える。「二硫化炭素の引火点は90℃」→誤り。90℃は発火点、引火点は−30℃。灯油の発火点(220℃)とガソリンの発火点(300℃)の大小も逆転させてくる。
・例外の隠ぺい:「第4類はすべて水より軽い」「すべて水に溶けない」のように、原則を全体に拡大して例外(二硫化炭素・酢酸・アニリンなど液比重>1の物質)を隠す。
・保存期間のズラし:定期点検記録の保存期間を「3年→5年」にズラす。地下タンクの漏れ点検記録(10年)と通常記録(3年)も混同させてくる。
・届出期限のズラし:「遅滞なく」行う届出(廃止・譲渡・監督者の選任解任)を「10日以内」や「あらかじめ」に変える。品名変更の「10日前まで」との混同も狙ってくる。
【見破り方】
・数字が出てきたら「これは引火点か、発火点か」を必ず確認する。90℃=二硫化炭素の「発火点」と決め打ちで覚える。
・「全部〜」「すべて〜」という全称表現が出たら例外がないか疑う。第4類で液比重>1の例外リスト(二硫化炭素・ニトロベンゼン・クロロベンゼン・アニリン・酢酸・エチレングリコール)を即座に思い浮かべる。
・届出に「10日以内」「30日以内」などの日数が入っていたら「本当にそんな期限があるか」を疑う。廃止・譲渡・選任解任は「遅滞なく」(期限なし)が正解。
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