危険物取扱者 乙種第4類 / 性質・消火 / 問題 No.087
乙4 過去問 性質・消火 No.087 ― 次のA~Eの第4類危険物のうち液比重が1より大きく水に沈む…
問題文
次のA~Eの第4類危険物のうち、液比重が1より大きく水に沈む性質を持ち、かつ、有毒である(又は燃焼により有毒ガスを発生する)ものはいくつあるか。 A. 二硫化炭素 B. クロロベンゼン C. ニトロベンゼン D. メタノール E. トルエン
選択肢
- 1つ
- 2つ
- 3つ
- 4つ
- 5つ
解答・解説
正解: 3
液比重が1より大きい第4類危険物には、二硫化炭素(1.26)・クロロベンゼン(1.1)・アニリン(1.02)・ニトロベンゼン(1.2)・酢酸(1.05)などがあります。「第4類はすべて水より軽い」は誤りです。
関連論点
引火点・水溶性・比重の分類
【ポイント】
「引火点による品名分類」「水溶性・非水溶性の区別と指定数量」「液比重>1の例外物質」の3軸を整理することが核心。水溶性の指定数量は非水溶性の2倍。
【よく問われること】
・引火点の低い順:ジエチルエーテル(−45℃)<ガソリン(−40℃以下)<アセトン(−20℃)<メタノール(11℃)<エタノール(13℃)<灯油(40℃以上)<軽油(45℃以上)
・水溶性:アセトン・メタノール・エタノール・アセトアルデヒド・グリセリン等
・液比重>1:二硫化炭素・ニトロベンゼン・クロロベンゼン・アニリン・酢酸
【数値・例外】
・指定数量(非水溶性→水溶性):第1石油類200→400L、第2石油類1000→2000L
・二硫化炭素の90℃は発火点(引火点は−30℃)
毒性・腐食性
【ポイント】
第4類危険物の中で毒性が特に高い物質と、液比重が1より大きい物質の組み合わせが頻出。「水より重い+有毒」の物質を正確に押さえることが核心。
【よく問われること】
・メタノール:視力障害・死亡(飲用厳禁)、エタノールと外見が似ており誤飲事故に注意
・ベンゼン:発がん性・造血機能障害(白血病)、第4類で最も毒性が高い
・ニトロベンゼン・アニリン:有毒かつ液比重>1(水より重い)
・二硫化炭素:燃焼すると有毒な二酸化硫黄(SO₂)を発生
【数値・例外】
・液比重>1かつ有毒:二硫化炭素(1.26)・ニトロベンゼン(1.2)・アニリン(1.02)・クロロベンゼン(1.1)
ひっかけパターン解説
数値・期限のズラし
【どう騙されるか】
試験で必ず出る「具体的な数字」を微妙にズラしたり、似た数値を入れ替えたりして正誤判断を狂わせる。数字に自信がないと「なんとなく正しそう」と通過させてしまう。
【含まれるパターン】
・数値のズラし:引火点と発火点の数値を入れ替える。「二硫化炭素の引火点は90℃」→誤り。90℃は発火点、引火点は−30℃。灯油の発火点(220℃)とガソリンの発火点(300℃)の大小も逆転させてくる。
・例外の隠ぺい:「第4類はすべて水より軽い」「すべて水に溶けない」のように、原則を全体に拡大して例外(二硫化炭素・酢酸・アニリンなど液比重>1の物質)を隠す。
・保存期間のズラし:定期点検記録の保存期間を「3年→5年」にズラす。地下タンクの漏れ点検記録(10年)と通常記録(3年)も混同させてくる。
・届出期限のズラし:「遅滞なく」行う届出(廃止・譲渡・監督者の選任解任)を「10日以内」や「あらかじめ」に変える。品名変更の「10日前まで」との混同も狙ってくる。
【見破り方】
・数字が出てきたら「これは引火点か、発火点か」を必ず確認する。90℃=二硫化炭素の「発火点」と決め打ちで覚える。
・「全部〜」「すべて〜」という全称表現が出たら例外がないか疑う。第4類で液比重>1の例外リスト(二硫化炭素・ニトロベンゼン・クロロベンゼン・アニリン・酢酸・エチレングリコール)を即座に思い浮かべる。
・届出に「10日以内」「30日以内」などの日数が入っていたら「本当にそんな期限があるか」を疑う。廃止・譲渡・選任解任は「遅滞なく」(期限なし)が正解。
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