危険物取扱者 乙種第4類 / 性質・消火 / 問題 No.088
乙4 過去問 性質・消火 No.088 ― 第1石油類の非水溶性液体と水溶性液体の指定数量や性状の違いに…
問題文
第1石油類の非水溶性液体と水溶性液体の指定数量や性状の違いに関する記述として、誤っているものはどれか。
選択肢
- 第1石油類は、1気圧において引火点が21℃未満の引火性液体をいう。
- ガソリンやトルエンなどの非水溶性液体の指定数量は200リットルに定められている。
- アセトンやピリジンなどの水溶性液体の指定数量は、非水溶性液体の2倍である400リットルに定められている。
- 水溶性液体であるアセトンの火災には、通常の泡消火剤は泡が溶けてしまうため、水溶性液体用泡消火剤を使用する。
- 第1石油類は引火点が低く危険性が高いため、水溶性の有無にかかわらず、指定数量はすべて一律に200リットルに定められている。
解答・解説
正解: 5
第1石油類の指定数量:非水溶性液体(ガソリン・ベンゼン・トルエンなど)は200L、水溶性液体(アセトン・ピリジンなど)は400Lです。アルコール類も400Lです。水溶性は非水溶性の2倍が指定数量です。
関連論点
第1石油類
【ポイント】
第1石油類は「引火点21℃未満」の物質。代表物質の水溶性・非水溶性の区別と指定数量の違い、各物質の個別特徴を整理することが核心。非水溶性200L・水溶性400Lと覚える。
【よく問われること】
・ガソリン:引火点−40℃以下、発火点約300℃、燃焼範囲1.4〜7.6vol%、非水溶性、自動車用はオレンジ色着色、静電気が溜まりやすい
・ベンゼン:引火点−11℃、発がん性・造血機能障害(最も毒性が高い)、非水溶性
・トルエン:引火点4℃、ベンゼンより毒性低い、非水溶性(果実臭は酢酸エチル)
・アセトン:引火点−20℃、水溶性、耐アルコール泡が必要
・ピリジン:引火点20℃、水溶性、悪臭あり
【数値・例外】
・非水溶性(ガソリン・ベンゼン・トルエン等):指定数量200L
・水溶性(アセトン・ピリジン等):指定数量400L
・灯油の発火点(約220℃)はガソリン(約300℃)より低いが、引火点は逆
ひっかけパターン解説
性質の一般化・誤解
【どう騙されるか】
「一部の物質の性質」を「全体の性質」として拡大したり、ヨウ素価の大小と自然発火の関係を逆転させる。「なんとなくそういうものだ」という思い込みを利用する。
【含まれるパターン】
・水溶性の一般化:「特殊引火物はすべて水溶性」(正しくは二硫化炭素・ジエチルエーテルは非水溶性)、「第1石油類はすべて非水溶性」(正しくはアセトン・ピリジンは水溶性)という全称命題の嘘。
・色の一般化:「ガソリンはすべてオレンジ色」(正しくは自動車用のみ)。「製造所の加熱設備は直火で加熱する」(正しくは直火を使わない構造にしなければならない)という逆転。
・ヨウ素価の誤解:「ヨウ素価が小さいほど自然発火しやすい」と大小関係を逆転させる。自然発火の到達温度を「引火点」にすり替える(正しくは発火点)。
【見破り方】
・特殊引火物の水溶性分類を2×2の表で覚える。水溶性:アセトアルデヒド・酸化プロピレン、非水溶性:二硫化炭素・ジエチルエーテル。
・ヨウ素価は「大きい=危険(乾性油、自然発火しやすい)」が正解。小さいほど安全(不乾性油)。乾性油のボーダー値「130以上」も確実に覚える。
・自然発火の到達温度は「発火点」(外部火源なしに発火する温度)。「引火点」が出てきたら外部の火源が必要な話なので自然発火とは別。
O-PASS で学習を続ける
危険物取扱者 乙種第4類の精選350問を、解説・論点タグ付きで無料演習できます。 間違えた問題だけを繰り返す復習モードで、最短合格を目指しましょう。
無料で学習を始める