危険物取扱者 乙種第4類 / 性質・消火 / 問題 No.095

乙4 過去問 性質・消火 No.095 ― 第4類危険物の水溶性・非水溶性の違いと消火方法の関係に関する…

問題文

第4類危険物の水溶性・非水溶性の違いと消火方法の関係に関する次の記述A〜Dのうち、正しいものの組合せはどれか。 A. ガソリンや灯油などの非水溶性液体の火災には、通常の泡消火剤による窒息消火が有効である。 B. アセトンやメタノールなどの水溶性液体の火災に通常の泡消火剤を放射すると、泡が溶けて消泡してしまうため無効である。 C. 非水溶性の第4類危険物であっても、液比重が1より大きい二硫化炭素などの火災に対しては、棒状の水を放射する冷却消火が極めて有効である。 D. 水溶性の第4類危険物の火災には水溶性液体用泡消火剤(耐アルコール泡)を使用するが、二酸化炭素消火剤や粉末消火剤は危険物に溶け込むため無効である。

選択肢

  1. AとB
  2. AとC
  3. BとC
  4. BとD
  5. CとD

解答・解説

正解: 1

第4類危険物の油火災に棒状の水をかけると油が飛び散り火災が拡大するため厳禁です。霧状に噴霧する場合は冷却効果があります。油火災には泡・粉末・二酸化炭素・ハロゲン化物消火剤が適しています。

関連論点

消火方法の適否
【ポイント】 第4類危険物の火災への消火剤の選び方は「油か水溶性か」で決まる。油火災への棒状放水は絶対禁止、水溶性液体への通常の泡も無効。この2つの原則が頻出。 【よく問われること】 ・油火災に棒状の水は厳禁(油が飛び散り火災拡大) ・非水溶性(ガソリン・灯油等):通常の泡・粉末・二酸化炭素・ハロゲン化物が有効 ・水溶性(アセトン・メタノール等):通常の泡は無効→耐アルコール泡(水溶性液体用泡消火剤)が必要 ・二酸化炭素:密閉空間では酸欠の危険あり、抑制効果はなし(窒息+冷却のみ) ・ハロゲン化物:抑制効果(負触媒効果)が主、少量でも高い消火効果 【数値・例外】 ・泡消火剤の消火原理:窒息効果+冷却効果の両方 ・霧状の水は油火災にも冷却効果あり(棒状は不可)
引火点・水溶性・比重の分類
【ポイント】 「引火点による品名分類」「水溶性・非水溶性の区別と指定数量」「液比重>1の例外物質」の3軸を整理することが核心。水溶性の指定数量は非水溶性の2倍。 【よく問われること】 ・引火点の低い順:ジエチルエーテル(−45℃)<ガソリン(−40℃以下)<アセトン(−20℃)<メタノール(11℃)<エタノール(13℃)<灯油(40℃以上)<軽油(45℃以上) ・水溶性:アセトン・メタノール・エタノール・アセトアルデヒド・グリセリン等 ・液比重>1:二硫化炭素・ニトロベンゼン・クロロベンゼン・アニリン・酢酸 【数値・例外】 ・指定数量(非水溶性→水溶性):第1石油類200→400L、第2石油類1000→2000L ・二硫化炭素の90℃は発火点(引火点は−30℃)

ひっかけパターン解説

消火方法の誤適用
【どう騙されるか】 「水は冷却効果がある」「泡で消える」という一般的な知識を使って、本来やってはいけない消火方法を「有効」として提示する。消火設備の種別番号(第1〜5種)を1つズラして混乱させる手口も多い。 【含まれるパターン】 ・油火災への不適切消火:「水は冷却効果が高い」という事実をもとに、ガソリン・灯油などの油火災に「棒状の水を放射する」を有効な消火方法として提示する。実際は油が飛び散り火災が拡大する最悪の手段。 ・水溶性液体への消火ミス:アセトン・メタノール・エタノールなどの水溶性液体に「通常の泡消火剤」を使えばよいとする。実際は泡が溶けて消えてしまい無効。耐アルコール泡(水溶性液体用)が必要。 ・消火設備の種別ズラし:屋内・屋外消火栓(第1種)、スプリンクラー(第2種)、泡・不活性ガスなど固定式(第3種)、大型消火器(第4種)、小型消火器・乾燥砂(第5種)の番号を1つズラして誤認させる。大型=第4種と小型=第5種の逆転も頻出。 【見破り方】 ・油火災に棒状の水は「絶対禁止」。この一点は迷わず答えられるように確認する。霧状放水は油火災でも冷却効果あり(棒状とは異なる)。 ・水溶性液体(アセトン・アルコール類など)の火災→通常の泡は無効→耐アルコール泡が必要、という流れを1セットで覚える。 ・消火設備の種別は「1屋内外消火栓→2スプリンクラー→3固定式(泡など)→4大型消火器→5小型消火器・砂」の順番で数字と名前を対応させて覚える。

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