危険物取扱者 乙種第4類 / 性質・消火 / 問題 No.096
乙4 過去問 性質・消火 No.096 ― 第4石油類と動植物油類の性状等の比較として誤っているものは…
問題文
第4石油類と動植物油類の性状等の比較として、誤っているものはどれか。
選択肢
- 第4石油類は引火点200℃以上の引火性液体であり、ギヤー油やシリンダー油などが該当する。
- 動植物油類は1気圧において引火点が250℃未満の動物の脂肉等又は植物の種子等から抽出した油をいう。
- どちらの危険物も、液比重は1より小さく水に浮き、水には溶けない性質を持つものが多い。
- どちらの危険物も、布等に染み込んで空気と触れる面積が大きくなると、酸化熱が蓄積されて自然発火する危険性が高い。
- どちらの危険物も、火災が発生した場合は液温が非常に高くなっているため、水系の消火剤を棒状で放射すると水蒸気爆発を起こし火災を拡大させるおそれがある。
解答・解説
正解: 4
自然発火しやすいのはヨウ素価が大きい(不飽和脂肪酸が多い)乾性油(130以上)です。亜麻仁油・桐油が代表例です。布に染み込んで空気に触れる面積が大きい状態が最も危険です。
関連論点
第4石油類
【ポイント】
第4石油類は「引火点200℃以上250℃未満」の物質。ギヤー油・シリンダー油・マシン油など潤滑油が代表例。引火点が非常に高いため常温での蒸気発生はほぼなく、通常の取扱い状態での引火危険性は低い。
【よく問われること】
・引火点200℃以上250℃未満(250℃以上は指定可燃物、区切りが頻出)
・ギヤー油・シリンダー油・マシン油・タービン油などの潤滑油が該当
・常温では蒸気がほとんど発生しないため通常の引火危険性は低い
・ただし加熱された状態では引火の危険がある
・液比重は1より小さい(水に浮く)ものが多い
【数値・例外】
・指定数量:6000L
・引火点250℃以上は「指定可燃物」であり第4石油類ではない
・動植物油類(引火点250℃未満)との区別は自然発火の有無(ヨウ素価)
動植物油類
【ポイント】
動植物油類は「動植物の油脂で引火点250℃未満」の物質。最大の出題ポイントは「ヨウ素価と自然発火の関係」。ヨウ素価が大きいほど不飽和脂肪酸が多く酸化されやすく、布に染み込むと自然発火する危険がある。
【よく問われること】
・乾性油(ヨウ素価130以上):亜麻仁油・桐油→自然発火の危険あり
・半乾性油(ヨウ素価100〜130):綿実油・ゴマ油・大豆油
・不乾性油(ヨウ素価100以下):オリーブ油・椿油・ヤシ油→自然発火しにくい
・布に染み込んだ乾性油が空気に触れ→酸化熱が蓄積→自然発火
・使用後の油のついたウエスを山積みにするのが最も危険
【数値・例外】
・指定数量:10000L(第4類で最大)
・乾性油の判定ライン:ヨウ素価130以上
・不乾性油の判定ライン:ヨウ素価100以下
・ウエスの自然発火防止策:広げて保管、または水に浸けて処分
ヨウ素価と自然発火
【ポイント】
動植物油類の自然発火はヨウ素価(不飽和脂肪酸の量の指標)が大きいほど起きやすい。「ヨウ素価130以上=乾性油=自然発火の危険あり」を基準に覚え、具体的な油の分類と発火メカニズムをセットで押さえる。
【よく問われること】
・乾性油(ヨウ素価130以上):亜麻仁油・桐油→酸化されやすく自然発火の危険大
・半乾性油(ヨウ素価100〜130):綿実油・ゴマ油・大豆油
・不乾性油(ヨウ素価100以下):オリーブ油・椿油・ヤシ油→自然発火しにくい
・自然発火のメカニズム:乾性油が布に染み込む→空気に触れる面積が大きい→酸化熱が蓄積→発火点に達して発火
・熱が逃げにくい状態(山積み・密閉)ほど危険
【数値・例外】
・ヨウ素価のボーダー:130以上が乾性油、100以下が不乾性油
・ウエスの保管:広げて置く、または水に浸けて処分(丸めた山積みは厳禁)
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