危険物取扱者 乙種第4類 / 性質・消火 / 問題 No.097

乙4 過去問 性質・消火 No.097 ― 特殊引火物である二硫化炭素とアセトアルデヒドの性状や保存方法…

問題文

特殊引火物である二硫化炭素とアセトアルデヒドの性状や保存方法に関する記述として、誤っているものはどれか。

選択肢

  1. 二硫化炭素は液比重が1より大きく水に溶けないため、可燃性蒸気の発生を防ぐために液面に水を張って水没保存する。
  2. アセトアルデヒドは水溶性の液体であり、空気と接触し加圧されると爆発性の過酸化物を生成することがある。
  3. 二硫化炭素の発火点は約90℃であり、第4類危険物の中で最も低いため、高温の配管などに触れると引火点以下でも発火する危険がある。
  4. アセトアルデヒドの液比重は1より大きく水に沈むため、二硫化炭素と同様に液面に水を張って水没保存することが火災予防上有効である。
  5. どちらの物質も引火点は-20℃以下と極めて低く、発生する可燃性蒸気は空気より重いため低所に滞留しやすい。

解答・解説

正解: 4

アセトアルデヒドは液比重0.78で水より軽く、水溶性の液体です。特殊引火物で引火点は−39℃と極めて低いです。沸点は20℃と低く常温でも蒸発しやすいです。熱や光で分解するとメタンと一酸化炭素を発生します。

関連論点

特殊引火物
【ポイント】 特殊引火物は「発火点100℃以下、または引火点−20℃以下かつ沸点40℃以下」の物質。代表4種の個別性質と保存方法の違いを正確に覚えることが核心。 【よく問われること】 ・二硫化炭素:発火点90℃(第4類で最低)、引火点−30℃、非水溶性、液比重1.26、水没保存、燃焼で二酸化硫黄(有毒)発生 ・ジエチルエーテル:引火点−45℃、燃焼範囲1.9〜48vol%(非常に広い)、日光で爆発性の過酸化物生成→冷暗所保存、麻酔性あり ・アセトアルデヒド:引火点−39℃、沸点20℃、水溶性、分解でメタン+一酸化炭素(CO₂は誤り) ・酸化プロピレン:引火点−37℃、水溶性、銅・銀・マグネシウム製容器は使用不可 【数値・例外】 ・水没保存:二硫化炭素のみ(ジエチルエーテルは液比重0.71で水に浮く) ・水溶性:アセトアルデヒド・酸化プロピレン 非水溶性:二硫化炭素・ジエチルエーテル ・指定数量:一律50L

ひっかけパターン解説

数値・期限のズラし
【どう騙されるか】 試験で必ず出る「具体的な数字」を微妙にズラしたり、似た数値を入れ替えたりして正誤判断を狂わせる。数字に自信がないと「なんとなく正しそう」と通過させてしまう。 【含まれるパターン】 ・数値のズラし:引火点と発火点の数値を入れ替える。「二硫化炭素の引火点は90℃」→誤り。90℃は発火点、引火点は−30℃。灯油の発火点(220℃)とガソリンの発火点(300℃)の大小も逆転させてくる。 ・例外の隠ぺい:「第4類はすべて水より軽い」「すべて水に溶けない」のように、原則を全体に拡大して例外(二硫化炭素・酢酸・アニリンなど液比重>1の物質)を隠す。 ・保存期間のズラし:定期点検記録の保存期間を「3年→5年」にズラす。地下タンクの漏れ点検記録(10年)と通常記録(3年)も混同させてくる。 ・届出期限のズラし:「遅滞なく」行う届出(廃止・譲渡・監督者の選任解任)を「10日以内」や「あらかじめ」に変える。品名変更の「10日前まで」との混同も狙ってくる。 【見破り方】 ・数字が出てきたら「これは引火点か、発火点か」を必ず確認する。90℃=二硫化炭素の「発火点」と決め打ちで覚える。 ・「全部〜」「すべて〜」という全称表現が出たら例外がないか疑う。第4類で液比重>1の例外リスト(二硫化炭素・ニトロベンゼン・クロロベンゼン・アニリン・酢酸・エチレングリコール)を即座に思い浮かべる。 ・届出に「10日以内」「30日以内」などの日数が入っていたら「本当にそんな期限があるか」を疑う。廃止・譲渡・選任解任は「遅滞なく」(期限なし)が正解。

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