危険物取扱者 乙種第4類 / 性質・消火 / 問題 No.099
乙4 過去問 性質・消火 No.099 ― 動植物油類の自然発火メカニズムと分類保管方法に関する記述と…
問題文
動植物油類の自然発火メカニズムと分類、保管方法に関する記述として、誤っているものはどれか。
選択肢
- アマニ油などの乾性油が染み込んだ布を積み重ねて放置すると、空気中の酸素と反応して酸化熱を発生する。
- 発生した酸化熱が布の堆積により放熱されずに蓄積し、温度が引火点に達すると、外部からの点火源がなくても自然に燃焼を始める。
- 動植物油類は、油脂100gに吸収されるハロゲン(ヨウ素)のグラム数である「ヨウ素価」が大きいものほど、自然発火の危険性が高い。
- オリーブ油などの不乾性油は、ヨウ素価が小さく(100以下)、不飽和脂肪酸が少ないため空気中で酸化されにくい。
- 自然発火を予防するためには、通風や換気をよくして熱の蓄積を防ぐか、密閉容器に入れて空気(酸素)との接触を断つことが有効である。
解答・解説
正解: 2
自然発火は物質が自然に発熱し、その熱が蓄積されて発火点に達することで起こります。原因は酸化熱・分解熱・吸着熱・発酵熱・重合熱などです。熱が逃げにくい環境(通気が悪い・重なっている)ほど危険です。
関連論点
動植物油類
【ポイント】
動植物油類は「動植物の油脂で引火点250℃未満」の物質。最大の出題ポイントは「ヨウ素価と自然発火の関係」。ヨウ素価が大きいほど不飽和脂肪酸が多く酸化されやすく、布に染み込むと自然発火する危険がある。
【よく問われること】
・乾性油(ヨウ素価130以上):亜麻仁油・桐油→自然発火の危険あり
・半乾性油(ヨウ素価100〜130):綿実油・ゴマ油・大豆油
・不乾性油(ヨウ素価100以下):オリーブ油・椿油・ヤシ油→自然発火しにくい
・布に染み込んだ乾性油が空気に触れ→酸化熱が蓄積→自然発火
・使用後の油のついたウエスを山積みにするのが最も危険
【数値・例外】
・指定数量:10000L(第4類で最大)
・乾性油の判定ライン:ヨウ素価130以上
・不乾性油の判定ライン:ヨウ素価100以下
・ウエスの自然発火防止策:広げて保管、または水に浸けて処分
ヨウ素価と自然発火
【ポイント】
動植物油類の自然発火はヨウ素価(不飽和脂肪酸の量の指標)が大きいほど起きやすい。「ヨウ素価130以上=乾性油=自然発火の危険あり」を基準に覚え、具体的な油の分類と発火メカニズムをセットで押さえる。
【よく問われること】
・乾性油(ヨウ素価130以上):亜麻仁油・桐油→酸化されやすく自然発火の危険大
・半乾性油(ヨウ素価100〜130):綿実油・ゴマ油・大豆油
・不乾性油(ヨウ素価100以下):オリーブ油・椿油・ヤシ油→自然発火しにくい
・自然発火のメカニズム:乾性油が布に染み込む→空気に触れる面積が大きい→酸化熱が蓄積→発火点に達して発火
・熱が逃げにくい状態(山積み・密閉)ほど危険
【数値・例外】
・ヨウ素価のボーダー:130以上が乾性油、100以下が不乾性油
・ウエスの保管:広げて置く、または水に浸けて処分(丸めた山積みは厳禁)
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